ORT:朗読音声と文字が違う?! | 英語多読のメイプルハウス

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ORT レベル1~レベル9まで198冊を勝手に音声絵本化プロジェクト、毎日コツコツ作業を行い、あと数冊で完了という所まで来ましたっ

 

その過程で、「あれ?文字と音声が違う?」という箇所を何か所か発見。書かれている単語と、朗読の音声が明らかに異なっているのです。キョロキョロ

イギリス英語版、アメリカ英語版両方聴いてみたけれど、やっぱり文字と違う。

 

言い間違いにしては、大胆すぎる。不可解に思っていたのですが、出版元のサイトで相違の説明を見つけ、謎が解けました。

それがこちらの2冊です。

文字は"The dads cooked burgers" なのに、音声は"The dads cooked sausages"

 

 

文字は"Look at this chicken leg! What a good cook I am!"なのに、

音声は"Look at this sausage! What a good cook I am!"

 

出版元のOxford University Pressのサイトによると、「ソーセージには原料に豚肉が使用されており、宗教的理由により豚肉が食べれない子どもに配慮し、英国本社の判断で絵と文章を書き換えた。音声CDは、日本の英語学習者向けに日本で作成されているため、その変更が反映されていない」

という理由でした。なるほどびっくり。本国で多様性に配慮した変更だったんですね。

 

ということは、古い版の絵本は絵も文字もソーセージになっているということです。

 

サイトには、↑上の変更のみ載っていますが、実はですね、、、他にも文字と音が違う箇所がいくつかありました。大抵は、単語(人の名前や、物の呼び名)の違いなんですが、レベル9の"The Blue Eye"は、大胆にも、センテンス丸ごと変わってる!という部分が数か所あります!

(どこが違うか、最近の本とCDを買った方は、聴いてみてください。)

公式サイトの説明がないので、相違箇所を具体的にお伝えするのは差し控えますが、多様性に配慮した結果、文章を差し替えてたのでは、と推測します。

 

朗読音声と文字と異なっている部分について、「なぜ変更になったのか」考えてみることが、時代の移り変わりとか、グローバル化による教育的配慮など、勉強になります。