英語学習の楽しみを自分の手中に取り戻そう | 英語多読のメイプルハウス

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「英語多読」をもっと広めたいと思っているのはなぜなのか?をここ数日考え続けていて、一つの答えが出てきたので書き留めておきます。
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まず最初に個人的体験から。
私は小学校5年生から2年間、カナダ人が講師をつとめる英会話教室に通いました。生徒は6人位。そこではSIDE BY SIDEという教材を使用しながらも、会話中心の楽しい授業だったので英語が好きになりました。
中学に進学し、英会話教室は辞めました。1年生の間は、英会話教室の2年分の貯金があったのでそこそこの成績でしたが、どうも自分は「単語」や「文法」が苦手だ、と思うようにななり、その後はパットしない成績のまま高校まで継続しました。
 
進路決定の時、5教科の中で英語は決して良い成績を収めてはいませんでしたが、「英語は好きなのでもう少し勉強したい、これからグローバル化が進むだろうし役立つだろう」という気持ちがあり、外国語学科を志望しました。
今思えば、小学校で英会話教室に通っていなかったら、英語の教科は苦手なままで、決して進路の希望先にはならなかっただろうと思います。(当時の進路担当の先生には「まず無理でしょう(受からない)と言われた位、学内の英語の成績は悪かったのです)
 
このように、義務教育で初めて出会う「英語」という教科で苦手意識を感じてしまい、そのまま社会人になった人が日本では多いのではないでしょうか。
日本では「英語が出来る人」の判断基準は、TOEIC得点や英検の級などの目に見える形の数値なので、社会人になっても試験対策の教材や講座が必要とされる。
しかし、それらの勉強は、やっぱり「訓練」でしかありません。
 
いま、「訓練」っぽくなく楽しくて、高い効果があると人気なのは、コミュニケーションを目的とした「マンツーマン英会話講座」や、「グループ英会話講座」ですが、私立学校の学費に匹敵する位、費用が高い!
マンツーマン英会話Gabaの場合は、レッスン60回で約50万円、ECCのグループレッスン40回(外国人ではなくバイリンガル講師)で約20万です。
 
長い人生の中でこの金額を思い切って出せる時期は限られている、と考えます。例えば、就職を控えてるとか、20代~30代の社会人などです。
 
もっと費用も安く、学習期間を自分でコントロールしながら、訓練っぽくなく、楽しく続けられる学習はないのか、と考えた時にぴったりなのが「やさしい本からはじめて、英語ペーパーバックを沢山読む多読や朗読の多聴、歌やDVD視聴」です。
この3つは、何歳になっても気軽に始めることが可能です。いろんな年齢に適した話題・素材が沢山見つかりますし。
 
実際に、他の国から来日した外国人の多くは、日本の漫画やアニメが好きで、そのアニメや漫画から日本語を勉強して、読んだり喋れるようになっている人が結構いますよね!
まさにこの逆パターンで、読書や映画を楽しみながら十分学習できますよ、という事を広くお伝えしたいです。

未就学児の英会話教室で、英語の歌を歌ったりゲームをしながら楽しく学ぶ、というのをそのまま大人にも当てはめた方法です。

 

あいにく、「英語」習得の為の社会人向けのビジネスが世の中に蔓延しています。「●●をするだけでペラペラになった」とか、「△△だけでTOEIC900点」という体験談が巷に溢れています。

 

そのほとんどが、学習用に開発された書籍や教材です。
 
決して教材全てを否定するわけではありませんが、「教材」を利用しなくても、教養や娯楽として存在していて、高額でない素材で、自分のおこずかいの範囲内で、楽しんでいる内に語学も習得できたよ♪という夢みたいな事が可能なんです。
 
そのメッセージを、今日のブログのタイトルにしました。