ホンメも周りの密航者に気を使い最初はドンシクに取り入るつもりなんてなかったのだろうけど人のよいドンシクの優しい純朴さを彼女は知り惹かれる部分もあったのかもしれない。
でもひょっとしたら、ドンシクを利用してでも韓国へ密航を達成しようと後半身に迫る危険を予知していたのか?好きではなくても、達成するためドンシクにキスをしたのかもと思ってしまった。ドンシクは海に落ちた自分を助けてくれたし、いい人そうだったけどあんな短時間で好きになるのかな?だとしたら他の船員から自分に危害を与えないためのドンシクは保険だったのかな?と思う。
ドンシクは船員の一番下っ端。仕事では、足をひっぱる。網を脚に絡ませて船長が網の機械を壊して助ける。そのせいでその日は漁が出来ず帰ってこなければならなかった。老いたお祖母さんも市場で働いているが自分が稼ぐという優しい若者。
密航者を運ぶ悪い仕事に対して船長へ「密航は初めてですか?」と問い掛ける。
…船長も密航者を運ぶのは初めてだったのだろうと予想した。それは、船長が船出に自分の食事の一部を海の神様にお供えして大漁を祈る儀式を見て船長の漁師として頑なに今まで働いて来たのではないか?と伺える慣習だったから。
密航はこれが最初で最後。船長はそう考えていたはずだと。私は思いたい。
ホンメに対してもドンシクは、海に落ちたホンメの濡れた身体を暖めるため優しさで機械室に入れたのだろう。普段女性に接する機会ない状況。ただよかれと食事や布団など世話するが彼女には下心あると勘違いされ恥ずかしそうに自分は女性に見境ない先輩船員とは違うと懸命に言い訳する。ホンメからのキスで彼は多分舞い上がり恋してしまったようだ。
船員同士の仲は、悪いわけでなく下っ端ドンシクに世話する機械長や船長は船員たちに気を配り助けながらみんなで日々ほそぼそと働いてる感じ。
船長は、夫婦円満とは真逆。妻は不倫現場がばれても夫を気にせず、お金がない船長を見限ってる。そんな妻に前借りの給料を渡すシーン。夫婦仲はどうなのか?悪い家族環境。お金のために不倫してまで稼ぐ妻なのかな?
副船長は、仕事ぶりが真面目で一番まともそうでした。
機械長は、借金取りに追われいつも身を潜め生活している。下っ端ドンシクをかわいがる。
ドンシク以外の船員は二人。一人は、ドンシクの先輩船員。彼は1番年上で上手く女性を口説き亡くなった機械長のお金も得る先輩船員に対し、ドンシクにホンメを先越され女性を自分だけものに出来なかった嫉妬で狂う。
1番年上船員をドンシクと勘違いして後半狂気した2番船員は殺害する。
この2番船員が女性への執着心が1番あり執拗にホンメを嗅覚だけで探す場面とか気持ち悪く感じた。
おそらく原因は、2番船員がホンメを無理矢理に暴行しようとしていたのドンシクが目撃して上手く理由をつけてホンメを2番船員から守ったのだけどドンシクに騙された2番船員はそれで怒り狂う。
中国からの密航者を船長は、中国船から自分達の船に移します。密航者達へ即席ラーメンを彼らに配布します。この時点では船長だってお互い生活がかかっている者同士、密航する者と密航させる者なだけなんですが…
夜が明け他の船がいるため、魚をいれる冷蔵庫に密航者は隠します。魚のひどい臭いで密航者は出されてから船上で吐いてしまうほど。密航者の一人が扱いの酷さに文句を言いだします。船長は、ガラリと人が変わり文句を言い出した密航者を叩き海に捨て黙らせます。もちろん、副船長はドンシクに海に落ちた密航者を助けさせるのですが…
そんな船長がピリピリしている最中、密航船を監視する警官が船に来ます。船長は警官にただの漁と言い訳しますが密航を感づかれてしまいます。
警官も元船乗り。船長はわずかな賄賂を渡し立ち去らせます。その時、まだ晴れてる海なのですが警官に海に霧が出るといわれます。
船長や船員達にとって、最悪な事故が起きてしまいます。
密航者を隠した場所。すなわち魚を入れる冷蔵庫の故障で爆発が起きてガス中毒が発生し密航者は亡くなってしまいます。
天候が警官の言った通り、変わり海には濃い霧が発生し船も海も周りから何も見えない状態になります。
亡くなった密航者を海へ捨てることを船長はこの天候をきっかけに決断します。
船長に、密航の証拠隠滅をする悪魔の囁きになったのだ?と思いました。
船長から船員に指示があり魚に食べさせるため、次々とオノで密航者の死体にわざと切り、血を出して海に捨てさせます。密航者の死体の切る音や海に捨てる音はかなりぞっとしました。
15Rになるのも頷けます。
その様子をドンシクに機械室で特別扱いされ保護されていたホンメだけが生き残り目撃します。
ドンシクはホンメを守る一心で船長の指示に従います。
その後ドンシクはホンメの様子を観るため機械室にいきます。
亡くなった密航者の遺品を機械長が焼いた缶から拾い詫びるシーン。機械長は罪の意識から人格崩壊していきます。船長は密航を自白してしまうだろうと判断して仲間の機械長を殺害してしまうのです。