毎朝 祖母に
炊きたてのご飯を備え
お水を取り替え
線香をあげ 祈りを唱える

休日は 何回も線香をあげる
何回も 写真の祖母に 会える



祖母にとって私は
初孫でした。

小さいときから
優しくしてくれて
見守ってくれて
時には叱ってくれたり
慰めてくれたり…

親がいなくても
ひとりで泊まりに行っては
祖母の料理を食べて
ニコニコしていたあの日…

なにもかも 懐かしい思い出



祖母の最期は
寝たきり ベッド上での生活
そして…看取り期でした。

会話も成立しない
意思表示も 少なくなり
誰が誰なんだか
私の顔も忘れられてた…

看取りの同意書に
サインをするのは
本当は 拒否したいくらい
ベッド上だけじゃなくて
たくさんのことを させてあげたい…

大好きなケアマネサンは
私たち家族の心を理解してくれていて

できる限りのこと
それはやりますょ〜
もちろんです!!

とても 有り難い期間だった…




顔を見に行くたび
たくさんの声掛けをする

あぁ、こうやって年をとって
人生ピークを過ぎたら
子供みたいになるのかな…

いつもの挨拶をしたあと
おでこをなでると
子供のように
ウトウトしながら
気持ちよさそうに眠りにつく

これじゃ 立場逆転じゃん(笑)
そう思いつつ
おでこを なでてた




子供の頃
私も こうやって
なでてもらってたのかな?
大きな手のひらで
トントンって
してくれてたのかなぁ


最期のとき
その前に
私から なでることができて
今となっては
幸せな時間だったと思う


今は お骨の箱をなでながら
気をつけて 上に 上に
登っていくんだょ…

トントンって
なでなでして

まるで 子供にするみたいに…



私からの 恩返し