先日ニュースを見てたら「家庭の味がなくなる」という話題を取り上げてました

あるアンケートでは、家庭の味があると答えた人は1割程だったそうです

また、家庭の味はあるけど自分で作ろうとは思わないという人も増えているそうです


ニュースを見ながらわたしにとっての家庭の味は何かなと考えていたら、浮かんできたのが
「祖母が作ってくれたフレンチトースト」
でした

最近忙しくて作ってなかったけど、久しぶりに食べたくなって作りました


家庭の味が祖母のフレンチトーストと人に言うと驚かれます

「なんてオシャレなおばあちゃん!」と言われるけど、ぜんぜんそんなことなく祖父母宅は私の幼少期からずっと和食中心の食生活です

小学校に入学してから4年生ぐらいまで、夏休みや冬休みなど、長期休みは終業式の翌日から始業式の前日まで1人で他県の祖父母宅に預けられてました

何故母が顔を出すこともなく、兄が一緒でもなく、1人で預けられてたのか分かりません

でも私にとってはすごく居心地のいい大好きな場所でした


実の母からは、母の気分次第でヒステリックに怒鳴られて、投げ飛ばされて頭を打って鼻血が出た状態で部屋着のまま真冬に外に放り出されたこともあります

「私に顔が似たら良かったのに」「目の下のクマが酷くて目つきが悪い」「太ももが太い」
小さい頃からずっと容姿を否定され続けてたので、コンプレックスだらけで中学に入学すると共にコンシーラーでクマを隠し、薄っすらメイクをし、スッピンで人前に出ることが出来なくなりました


そんな中でもなんとか自分を保ってこれたのは、祖父母が沢山の愛情を注いでくれたからです

母から否定されるのと同じかそれを上回るぐらい沢山褒めてくれ、愛情をかけてくれました

遊びに連れて行ってくれるのも、自由研究や工作を一緒にしてくれるのも、料理を教えてくれるのも、全て祖父母でした

フレンチトーストを作ってくれたきっかけは覚えてないけど、多分何かの本で読んで祖母に「これを食べてみたい」と言ったんだと思います

普段和食以外作らない祖母が作ってくれたフレンチトーストは、素朴な味ですごく美味しかったです

私があまりに喜ぶから、それから定期的に作ってくれるようになりました

お店で出るようなオシャレなものじゃなく「牛乳・卵・砂糖のみ」のシンプルで優しい味のフレンチトーストが私の家庭の味です