カナダ・バンクーバー近郊にある日系文化センターでの四回の茶道教室が終了した。

たくさんのお作法がある茶道なので、四回ではほんの体験に過ぎないが、日本文化に触れられる素晴らしい体験をさせていただいた。


日本でもし茶道を体験するなら、私が思いつくのは、外国人向け等の一回体験に申し込むか、一から茶道のお稽古を始めるしか思い付かない。

なので、日本人としてある程度は身に付けておきたいところだが、体験する事すらなかなかない。


私の通っていた高校には和室があり、そこで畳の歩き方を授業で習った覚えがあるが、その時お抹茶は頂いただろうか?

遥か昔の事なので良く覚えていないが、多分、クラス全員には用意出来ないので、そこまでの体験は出来なかったように思う。


今回の体験教室は、裏千家の先生方が色々と工夫を凝らして四回に凝縮してくださったコース。

本来は、同じ内容で倍の八回だったそうで、内容は毎回盛りだくさんだったが、少しずつ難易度を上げてくださったので、初めは凄く難しかった事でも繰り返す事で出来るようになったり、それが出来たら、また更に難易度を上げてくださったりと工夫していただき、毎回本当に楽しめた。

言い換えれば、美味しいお抹茶とお菓子付きの脳トレだ。


それにしても、奥が深い。


でも、その奥深い茶道を、手ぶらで、好きな服装で、四回も体験できるのは、カナダ・バンクーバー近郊居住だったからこそ出来た事かもしれない。


いや〜、これは本当にありがたい!


お作法もたくさんあって敷居が高い日本文化だけど、日本でもこのような体験コース的なお教室があると良いのに。


いや、あるけど、私が気付かなかっただけかも知れない。

友人が、息子のドラム教室を探していた時に、ご近所を歩いていた時に貼ってあった看板を見つけたそう。そこのお教室は、夜営業の飲食店で、空き時間にドラム教室をやっている。

ドラムの先生に、この教室は始めたばかりなのか尋ねたら、かなり前からやっていたそう。

今までに友人は何度もそのお店の前を通っていたのに気付かなかった事を改めて考え、人ってアンテナを張ってないと気付けないものなんだなと思ったそう。

私もきっとそのパターンで、きっと既にあるのだろうな。


それにしても、後世に繋げたい大切な日本文化。

日本の中学校でも三年間を通して、茶道や華道のお稽古を(部活とは別に)授業にも組み込んだら良いのに。


夏休み前には、浴衣の着付けとかもあったら楽しそう。浴衣だったら、寄付を募れば、家に眠っている浴衣を寄付してくれる人も沢山いるのでは?

授業の後は、各自洗濯して、アイロン掛けして返却すれば、また次のお楽しみ授業に使える。


もし学校でやるなら、お道具などの寄付を募ったり、外部の先生方にも頼んだり、ボランティアもお願いしたりして、学校の先生方にも負担を沢山かけず、お金を使い過ぎずに、尚且つ、日本文化を継承出来るきっかけになったら素敵だなぁ〜。