娘のエレメンタリーの時からの親友の話。

 

当時、彼女は水筒を洗うことがなかった。

理由は、水だから腐らないし、自分だけが口をつけているから、汚くならない、と。

 

そうは言っても、せめて中の水は捨てて、

ちょっと濯いでまた新しい水を入れるのかと思いきや、

中の水は捨てずに水を足すだけだそう。

 

げー!

 

でも、彼女はいつも元気いっぱい。

きっと、菌に対して耐性が付ているのだろう。

 

それが、彼女一人だけでなく、クラスに他にも同じようにしている子がいたそう。

 

娘が、水も腐るし、口についていた菌が繁殖して、中の水が汚染されるよ、と

いくら説得しても全く納得してくれない。

菌がいたとしても、自分に元々ついていた菌だから、何の問題もないと。

二人にどんなに説明しても、同じような返答が返ってくる、と困っていた娘。

 

ああ、これは病気にでもならないとダメだね。

でも、病気になっても、水筒のせいだとは思わないだろうね。

そこまで説得して納得しないなら、あとはどうなろうと本人の責任だよ、と、

困っていた娘に言っていた。

 

そんな彼女と先日遊んだ時のこと。

実は、水筒を洗うようになったと言われたそう。

 

何がきっかけに?

 

自分の部屋に、お気に入りのタンブラーに水を入れて数日放置していたところ、

水を足して飲もうと蓋を開けたら、なんと、中がドロドロになっていたそう。

それを見て、やっと娘が言っていたことを理解できたそう。

お気に入りだったタンブラーは、ショックで捨てたそう。

 

うわー、中がドロドロって、どれくらい放置していたんだ!

 

ああ、やっと解ってくれたんだね。

良かった、良かった。

 

でも、水筒を洗う彼女を見た彼女の弟は、

「中身は水なのに、なんで洗っているの??????」

と、かなり驚いていたそう。

 

また強敵が現れた。