「 お、オラにしゃろ玉をわけてくれ!」
しゃろちゃんがキラキラの瞳でこちらを見ています。
チラッ 「 そっば はいよ 」
( それを ください )
「 おすわりしたけん、はよ!」
しゃろちゃんが欲しがっているもの
それは
これ。
しゃろ玉です。
解説しよう。
しゃろ玉とは、カットしたしゃろ毛をギュッと丸めただけの
何の役にも立たないカッチカチの毛玉なのだ!
( 材料 : カットしたしゃろ毛、ティッシュに山盛りひと山分 )
そんなこととは知らず、興味津々の虎刈りしゃろさん。
超ウルトラガン見。
とっても欲しそうにしています。
しょうがないから少しだけ触らせてあげるね。
「 よかですか 」
どうぞ。
ガッ
「 どんなお味だろか~ 」
いきなり食う気満々のシャローさん。
ちょっと!
しゃろちゃん!
これは食べ物じゃないよ!
「 くっ。ころころ転がるけん、なかなか食われんばい 」
だから、食べ物じゃないってば。
あまりにも本気で食べようとするので
しゃろちゃんからは見えない棚の上に隠しました。
「 フレしゃんがあそこにお団子ば隠したばい。いつか食うてやるとです 」
「 自給自足ばい 」
大事な事なのでもう一回言いますね。
しゃろ玉は食べられません。