山鹿での米米惣門ツアーの締めに案内されたのはお寺でした。

しかし着いた頃には、参加する前に「なぜお寺に行くのだろう?」

という疑問を抱いたことはすっかり忘れていました(笑)





Yamaga016


まず注目すべきはこちらの門。





Yamaga017


分厚い木の板が扉になっています。

表面は風化して年輪が浮き出していますが

まだまだがんばってくれそうな迫力があります。





と、案内をしてくださっているせんべい工房のご主人から

スゴイお話が…

「この扉に使われている木は加藤清正公が熊本城を作るときに

献上した木の一部なのですが節が多かったため天守閣に使う

ことは出来ないと返品されたものである」とのこと。

熊本城は火事で焼失したことがあり、築城400年を過ぎましたが

復元したものは400年前のものではありませんよね。

しかしこちらの門は城に使われるはずだった木であり

402年前の物ということになります。



続いてご主人曰く、「熊本城とどちらがすごいのか…というお話ですね」

う~ん。なんだか不思議な感じです。



熊本城に使われず返品されたから燃えずに残ったという

。。。不思議な運命ですね~





続いて、本堂の横にある変わった形の蔵のお話になりました。


Yamaga018


今は納骨堂になっているとのことでしたので写真はてっぺんだけ。

この蔵は江戸時代に山鹿一の米問屋さんが寄進した一切経という

お経、3000冊を収めるために作られたそうです。



この米問屋さんはこの一切経を買うために京都まで40㎏の銀を

荷車に乗せ、襲われないようにみすぼらしい味噌商人になりすまして

運んだそうです。



そしてこの一切経は、蔵に収めてあるものをぐるっと一周眺めただけで

読んだことになるという手抜きできるありがたいお経と言われ

その頃は評判になり毎日行列ができたため

この辺りの店などが栄えたそうです。



これで繋がりましたね! お米とお寺(σ`・ω・)σ





普段、聞くことのできない面白いお話でした。

町並みも建物も風情がありますので、たまにはこういう

ところに行ってみるのもいいものですね~♪