小学生の時は鍵っ子でした。
だんだん日が短くなると、夕方でも暗くなり、気分も暗くなります。

当時住んでいた団地の居間の引き戸の木目の模様が、ムンクの叫びのような女の人の顔に見えてしまっていて、一人になり、暗くなってくると気になって、恐怖でした。

いつもより遅い時間に母が帰ってきました。スーパーの袋を持っていましたが、袋の中の牛乳の横に、パチンコの玉が入っていました。

お母さんパチンコ行ったの?と聞くと、これは人に頼んで買ってきてもらったやつだから、その人がやった。と言いましたが、煙草を吸わない母が、すごく煙草臭くて、すぐに嘘を言ってる事はわかりました。

そんな事は何度もありましたが、また嘘を付かれると傷つくので、その一度しか聞いた事はありません。

そして、その頃から、よく自分の指を反対側に折りたくなる衝動に駆られていました。骨を折りたくなるのです。