短大を出てからは、接客業につき、仕事が楽しくて、職場の仲間にも恵まれ、一人暮らしを謳歌しました。やっと解放された気分でした。
仕事から帰って、ビールを飲み、好きな物を食べて、好きな時間に寝て、もうそれだけで幸せを感じました。一人暮らしをするようになり、どんどん我が強くなりました。というか、我が出てきたのでしょう。
結婚なんて興味無い。仕事でキャリアを積んで起業する事を目標に、やりがいのある仕事をしていました。

距離ができ、社会人になったら、口出しする事も多少減り、母も大人として扱うように心がけているようでした。

わたしは、それまで築けなかった理想の親子関係を作り直せるのではないかと思い、毎日電話をしたり、なんでも報告したり、仲の良い、友達のような母と娘の関係を作ろうとしました。

母は変わってくれた。遅くなったけど、過去は水に流して、母のいいところを見て、やり直したい。
でも、やはり侵入しすぎてくる母と喧嘩は絶えません。喧嘩をするとしばらく連絡を取らない日々が続きます。そうすると、気になってしまいます。また寝込んでいるんじゃないかと。

父に電話をして様子を聞きます。
いつも父は言います。お母さんの具合悪いのはパフォーマンスだから、元気だから気にするなと。

母に電話してみると、お友達の家に行ったら、具合悪くなったから少し寝かせてもらったと言います。やっぱり具合悪くなっていたんだと思い、そのお友達に電話をかけてみました。母の様子を伺うつもりで。

今日お母さんが行ったみたいだけど、大丈夫でしたか?と聞くと、来てないと言われました。

嘘をついていました。心配をかけようと思ったのです。わたしは、バレた嘘の事は、聞かなかった事にしました。