父は、閉鎖病棟に入る前の時点で、もう死ぬ運命であったのではないか。もう手おくれだったのではないか。

父は、ただ仕事だけして生きてきて、家庭もうまく築けず、気が狂って、手足拘束されたまま、死んだ。

父の人生は一体なんだったのだろう。幸せはあったのだろうか。そう考えるうち、父の事が知りたいと思うようになり、愛人に会ってみたいと思いました。そして、メールをしました。
お会いしたい、こちらから会いに行きます、と。
返事は、会ってくださるとの事。彼女は、もうチケットを予約していました。何もできないけど、近くに行こうと思い、すでに予定を立てていたそうです。

それから二週間後に会う約束をしました。
わたしは、一度札幌に帰り、彼女に会う為だけに一人で再び地元へ行く事にして、ホテルの予約をしました。
待ち合わせは駅前のホテルの一階の喫茶店にしました。