ユウさんのお母様はスナックで働いていて、未婚でユウさんを生み、父親はわからないそうです。ユウさんは結婚していたが、子供はおらず、離婚しました。
そんなユウさんのお母様が亡くなった時に、父がユウさんに書いた手紙を見せてくれました。十五年ほど前にもらったそうです。


拝啓 ユウ様

人は誰でも天に逝く、悲しい事実です。
人には色々な型で別離が来る、どんなにあがこうが必ずそうなる時が来る。
そして、それが貴女にとって与えられた試練でもある。
私も貴女も同じ人間。いつかは叱咤される運命を持って生きています。それを理解しつつ触れずに生きている。皆、そうであると思う。
予期していながらも突然訪れる現実に狼狽はすまい。私達はもうすっかり大人なのだから。
私には七十歳を越える両親が健在で毎朝を迎えています。しかし必ず訪れる事実には穏やかに受け止めようと日頃から思っています。
貴女のお母様の生き様は、聞く限りに於いては、忙しい人生を精一杯生きて来たではないですか。素晴らしいではないですか。
だから誉めてあげましょう、皆んなで。
頑張れ、ユウ殿

こんなかたちですが、父に励まされている気がしました。