わたしは、大阪へ行きました。ユウさんに会うために。彼女と話していると心の痛みが和らいでいきます。
初めて大阪へ行きました。なんばで待ち合わせをしました。そしてご飯を食べながら父の話をします。ユウさんは、家に招いてくれたので、父のゆかりの場所を案内してもらいながら心斎橋まで歩き、地下鉄でユウさんの家まで行きました。
しばらく歩き、道が暗くなってくるとユウさんのアパートに着きました。
父が来ていたユウさんのアパートです。父のお骨の横に蚊取線香が置いてあります。父は蚊取線香が大好きだったのです。ユウさんもわたしと同じく、線香なんてあげないと言っていました。
そして今が一番父と一緒にいるような気がすると言っていました。その境地はわたしにはわからないのですが、それはお骨があるからなのか、死んで自分のものになったからなのか、それはわかりません。
また会う約束をし、わたしはなんばのホテルに戻りました。翌日、初めての大阪の街を歩いてみました。ユウさんに教えてもらった父が好きだったたこ焼き屋さんにも行きました。道頓堀、通天閣。あべのハルカスの展望台から街を見た 時、涙がにじみました。この街でわたしの知らない間、父は生きていた。父の知らない顔を見たような気持ちでした。長いこと街を見て、焼き付けました。いつかまた来ます…