わたしは物申しました。

今まで、貴女が言ってた子育ての苦労って、わたしは感じた事ない。わたしと貴女は違う人間だから。自分の子供だからって自分と同じと思うのはいい加減やめてくれる?わたしのこと自分の子供だからと思わないで欲しい。考え方全く違うし。

母は泣き出し、言います。
お父さんの遺品整理、Noaがすぐ全部やってくれたのは、お母さんを悲しませないように、やってくれたんだなって思ってるよ、と。

それは全然違うのに。
わたしは間髪いれずに言います。

それは違うわ。なぜ美談に仕立てあげるの?それは、お父さんは、お母さんからしたら他人だからだよ。お父さんはわたしの父親だからだよ。
他人にして欲しくないから、わたしがやっただけだから。それと、お父さんの遺産どうしたの?お金無いのをわたしのせいにしないでくれる。学費に使ったって十五年前の話でしょ。そんな風に恩着せがましく言われてもパチンコに使ってるとしか思ってないから。

母は言います。お母さんはずっとNoaの事を想っているのに、お母さんの事をわかってあげようって気持ちがない、と。

この言葉…

わたしは言います。想ってくれていると思っていたから、わかってあげようとしてずっと生きてきたんです。それをわかってもらえなかった。そうやって自分の事ばかり言うけど、わたしだってずっと貴女に認めて欲しくて生きてきた。一度もないけれど。
いつも自分の言いたい事だけ言う。だからわたしは貴女が死んでも、書いているノートは見ずに捨ててやろうと思ってる。自分の言いたい事だけ言って、わたしの気持ち考えないでしょ。
わたしには、母親はいなかった。そう思う。父親しかいなかった。過ごした時間は短くても、それがわたしの中にある誠だ。わたしは貴女の事を、あまり好きじゃない。すごく冷酷で、自分でも悲しいくらい本当の事だから。