こんにちは。

 
昨年フランスで公開されてから待ちに待ったマリア・カラスの映画を観に行って来ました。

 



 
 

 

 

カラスは私がオペラを見るきっかけになったソプラノです。
数年前にたまたま動画サイトで見たハバネラでした。
もちろん好きな歌手の一人です。
 
昨日の夕飯のメニューどころか自分で作った事すら忘れる記憶力ですので
不確かな箇所が多々あると思います。
 
ネタバレもありますのでご了承の上お進みください。
なおこの記事で紹介する動画が全部映画に入っているわけではありません。残念ながらえーん
 
 
 
 
 
星星星星星
 
 
 
 
 
 
最初はカラスの70年に米で撮られたインタビューから始まり蝶々夫人のカラー映像が映りました。
残っている映像をカラー化したんだと思いますがその美しいこと!
その後、生い立ちを扱い、華々しいキャリアとして椿姫(2幕、3幕が少し。必見!)、ヴェスタの巫女(ヴィスコンティ付き)、仮面舞踏会、ノルマ(’53トリエステ、’55スカラ)など舞台映像やカーテンコールが映っていました。

 

動画と写真はヴェスタの巫女

 

 
まあ美しいこと美しいこと!
当時の映像なので現代ほど鮮明ではないかもしれませんが
歌手、舞台、衣装すべてが豪華で美しい。
3日並んでもこういう舞台と歌手なら日本から駆けつけたいと思います。
関係ないですが当時のいわゆるセレブリティの方々のドレスも綺麗。
画面がエレガント。
この時代の録音がお好きな方ならわずかな時間ですが楽しいと思います。
 
そうこうしてるうちにオナシスの話に移ります。
この辺りの感想は控えます。お察しください。
 
 
オナシスの途中で1958年のローマ歌劇場ノルマの模様もあり。

 

ローマのノルマに関してはこの映画で語られている(恐らくカラス本人の記述なんですが)のは、風邪のため全然声が出なかったと。
しかし、CDで聴く限り最高ではなかったとしても素人の私には悪くないような…
 

 ↓この音源が実際の演奏です。32分~カスタディーヴァ。

 ちょっと聴いてみてください。ポッリオーネのアリアは18分頃です。

 

熱心なアンチの仕業でしょうが、
それが100万リラの声か!○○○○○(別のソプラノ)はどこだ!
と野次られるようなものではないと思います。
(私はテバルディも大好きだけどノルマはレパートリーじゃないような…)
 
ここでちらりと映るテノールのフランコ・コレッリが
後々この時の事について話されてます。
※Googleでカラス コレッリ ローマ等で検索すると日本語で訳されている有難い記事が出てきます。
 
 
これもこの映画では触れられていませんが、
一部で言われたテノールの方が歓声が大きくてカラスが怒ったというのは信じがたいです。
この後のパリでのノルマも共演してますし、メトロポリタンカムバック公演となったトスカはカラスとビング支配人の思惑が一致し、
初回のカヴァラドッシはコレッリになりました。
 
また、コレッリが師事していたラウリ・ヴォルピが真珠取りを(マリアとフランコで)一緒にやったらどうか?と手紙に書いています。
(Zucker著 Revolution in singingより)
カラスとコレッリでカルメンを録音する予定だったけど、コレッリが指揮者と音楽性の不一致か何かで降りたり。
コレッリによると、みんなカラスを虎だというけど自分には子羊(ラム)だと。(Prince of tenorsより) 

 

 

なお、カラス最後の新役となった1960年スカラ座開幕のポリウート(パオリーナ役)はスルーです。
オナシスよりもバスティアニーニとコレッリがみたいえーんえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

 

 

↓ポリウートの舞台裏映像と後半はユグノー教徒(のラウール。つまりコレッリ)の激励に行ったカラス。メイクをするシミオナートなど。

主役級の歌手がたくさん集まった演目です。

 

 
そこからトスカのロンドンとNYカムバックへ。
カラー化されたロンドンのvissi d'arteが流れて次はNY。
ながーい行列ができています。
 
この時代は今みたいにネットで予約もできませんし、
イタリアでもアメリカでもスター歌手のチケットは常に売り切れ、なかなか取れなかったようです。
歌手によっては、ミスター(ミス)ソールドアウトと記事に書かれています!
 
↑1962年スカラ座開幕のイル・トロヴァトーレ ガヴァッツェーニ指揮 歌手:ステッラ、コッソット、コレッリ、バスティアニー二
切符を求める行列が30時間前から数キロにわたって出来ていたそうです。私も並んで聴きたい!
 
(ファンも気合いが入ってます!)
 
しかもカラスの7年ぶりの帰還(+ゴッビ&コレッリのスーパーキャスト!)ということで、ニューヨークの3月の寒空の中、ファンの方々が寝袋持参で並んでいました。
 
この時のことは実際に並んで聴いた方の記事がネットにあります。
[Franco Corelli and his wife Loretta] were working the line with hot coffee and doughnuts, carrying their poodle. お優しいラブラブ
 

 
>the Corelli fan club wanted the world know that their boy was the greatest tenor in the world.
なぜばれたしw
ショーンベルグがそう言ってもVittoria!が短かったらたぶん暴動が起きる。
コレッリ様、カーテンコールでご自分に貰った薔薇をカラスに渡したらしいハート
 
ノルマのパリ公演もカラーで流れました。
すごく美しい舞台です。この映像のテノールは誰でしょう…?
 
そこからメデア、象、オナシスが流れて
東京コンサートの映像へ。
 
当然ディ・ステファノが映りますがカラスの関係はなぜかスルーでした。
 
全編通して美しい舞台映像が強く印象に残りました。
もう少し音量を落としてもいいかもとは思いましたが、
スカラ座での舞台映像のついたAddio del passato や
La mamma mortaは胸にくるものがありました…
涙が出るから椿姫(とバタフライ、ボエーム)は封印してるのに…
 
カラス本人が自分の出てる舞台は退屈することなどない!、
現代人は家畜のように飼い慣らされているが自分は本能で生きているという様な事をおっしゃってますが彼女の歌はその通りだと思います。
 
蝶々夫人は可憐で可愛く、メデア(映像付き)はほんっとに怖い!
呪い殺されそうです。同一人物だとは思えません!化けますね。
マクベスはコンサート形式だったと思いますがこれも毒々しい!
画面とスピーカーから怨念みたいなのが飛んでくる気がします。
あのように美人なだけに余計に顔も怖いんですが、
歌手なのでやはり声の力ですね。声色というか…
 
例えばこの映画で流れる「私のお父さん」指輪を買いに行く♪と歌うところなんて本当に可愛いんです。でも橋から飛ぶわよ!のところはメデアやマクベスとはまた違った凄みがあります。
 
カラスも含め大歌手の録音を聴くとつくづく思うのは、
表現力というか曲解釈は技術の土台の上に花が開くんでしょうね。
私は日本人で語学もサッパリですが一語一音符が直接心に響いてきます。
若きカラスが師事していたイダルゴ先生は彼女はとても練習熱心で自分以外の生徒の練習も全て聴いていた、と語られていました。
 
それにしても映画館の大画面で自分の好きな歌手の姿が観られて歌が聴けるとは格別に幸せなものですね。
 
どこでもいいので残っている映像を発掘して世に出してください。
スカラ座のフェードラとピラータは音源だけでもいいから出てきてほしい!
 
まだ公開されていますのでよろしかったらぜひご覧くださいウインク
 
カラスの本で個人的に好きなのがこちら。
この映画より歌、プライベート共に詳しく書かれています。
面白いのでよかったらご覧になってみてください。
デルモナコ、シミオナート、ディステファノも出てきます。
 
 
最後までお付き合いくださってありがとうございました。
 
 
キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ
 
 
 
さて、当ブログの音楽カテゴリといったらフランコ・コレッリ様。
というわけで映画で確認できたCorelli by Franco.
抜けてたら教えてねニコニコ
 
 
1953年トリエステ 
ほんの一瞬だけどカラー化されて更に輝かしいポッリオーネラブラブラブラブラブラブ
修羅場そのもの!最高!これは面白いからノーカットでお願いしたかった!
ヴォルフ監督、今からDVDの特典で入れてください。

 


 
 
1958年 ローマ  同じくノルマから。
白黒だけど夢のようにハンサム。
終演後に大勢の出待ちに拍手されながらお車に乗り込む様子も映ってます。

 

彼はこの時すごく調子がよかったらしい。
(他のベストはユグノー教とポリウートの初日、パルマのトスカだそうです)
正直、中止が惜しまれます…
 
1965年メトロポリタン
トスカがマーリオ×3を歌ったあと、たぶんオペラ史上最も早いであろうフライングブラボーを浴びる様子。
この画面より短いですがもう少し鮮明でしたピンクハート

 

 

Mario Mario Mario! Son qui...

 

 

美しいトスカとカヴァラドッシでおしまいにしようと思います。

最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました!

 

 
子羊にもなりますわドキドキドキドキドキドキ
 
ここで使用した写真はこちらから