先月、番組表が届いた日から待ちに待っていた

ザ・オペラハウス1966を観ました。
WOWWOW様ありがとう。Grazie,grazie,grazieチュー
 
 
 
1966年、メトロポリタン歌劇場の引っ越しに密着したドキュメンタリーです。
引っ越し、建設、開幕のアントニーとクレオパトラの様子が2時間に渡って観られました。
さすがメトロポリタンの番組だけあって所々で過去の名演がかかっていました。
当時の様子が伺いしれてとても面白かったです。
旧メトさよならガラではタッカーやミラノフ、モッフォなどが写真で
大きく写っていました。
 
アメリカの偉大なソプラノ、レオンティン・プライスが
生い立ちやメトデビュー、開幕の大変さを当時の映像や写真を交え語られていました。
 
 
若き日のゼッフィレッリがエネルギッシュに細かく
指示を出す様子が映っていて感慨深かったです。
なかなか一筋縄でいかず大変そうでしたが、
終盤で映った舞台は大変美しく、この場にいたかった!全編みたいですね。
(ついでにテバルディのラ・ジョコンダも映像を…1分だけでもいいから)
インタビューの最中、ほんの少し歌っていましたが90歳近くなってもプライスの声は健在でした。
お姿も往年の面影が残っていて若々しく美しかったです。
 
この映画のもう一人の主演はサー・ルドルフ・ビングでした。
愛犬のスムースダックスフントに愛情をすべて注いでいたと言われていました(笑)
 
ロメオとジュリエット、ウェルテルなどの美しい舞台写真と
素晴らしい音源を聞くと個人的にはGJとしか言いようがない。



いろんな人をまとめる支配人も大変だっただろうなと思います。
誰を開幕に持ってくるかで交渉難航していたとき、
コレッリのトゥリッドゥ&デル=モナコのカニオでいったらどうだろうかという案があったそうですが実現したらとんでもなかったですね。(提案コレッリ:出典A revolution in singing 2)
代わりに?リチャードタッカーのトゥリッドゥ、コレッリのカニオというこれまた豪華な演奏が実現しました。
(メトロポリタンのサイトかCDで聴けます。アイリーン・ファレルのサントゥッツァやコルツァーニのトニオなども思いっきりヴェリズモで大好きな1枚ですニコニコ)
 
ビングは他にも翌日カラフを歌うテノールの犬が真夜中に病気になった時には獣医に連絡したりとか、
歌手が病気になった時、父親のように看病しにきたりとか…
そういう一面もあったんですよニコニコ  出典…Prince of tenors 
 
他にもJ・ディアスやロザリンド・エリアスが当時の事を話していました。
(エリアスは72年のウェルテルのシャルロットをCDで聴きましたが素晴らしかった!)
 
当時の児童コーラスをやっていらしたリチャード・ホームズさんが思い出を語っていましたが、
初めて観に行った61年のドンカルロを観て舞台に立ちたいと思われたそうです。
タイトルロールは私が最も愛する歌手のフランコ・コレッリ様!
一幕の共に生きよう、共に死のう~liiiibertaaaa!の音声が流れ
スタジオで撮った美しい写真が大きく映りました。
 
 
この時の映画スターの様な外見に信じられない声を持った
Do Carlo(なぜドかは61年のを聴けばわかる)を観て
英国淑女だったお母様が座席から身を乗り出して
FRANCOOOハートピンクハートラブラブラブラブ
と声援を送っていたことを話されていました。
私はCDで聴いただけですが現場にいたらブラボーしてますわ…
他にも、マダム・プライスがアレーナディヴェローナやメトでのコレッリとの共演について
一つだけ問題があって、
彼はとっても背が高くてラブラブラブラブとってもハンサムラブラブラブラブピンクハート
(So tall,so handsome)集中するのが難しかったと語っていました(笑)
 
3人の歌?声?が強くてプライスの話が全然耳に入ってこないwBGMやイージーリスニングと対極。ステキハート
 
 
画像はトスカですが、上のエピソードはトロヴァトーレですね。
 
ですよねラブ
 
ハートラブハート
実際うっかりキューを逃した被害者もいたらしいw
 
ドンカルロに続き当時の珍しい写真(トロヴァトーレ、エルナーニ、トスカ)、
イル・トロヴァトーレ1幕終わりの重唱が流れました。
CDで何十回も聴いていますが、
大画面で改めてみるとなんという素晴らしい声、気持ちのいい高音なんでしょう!
天は二物も三物も与えましたね。
(数々の武勇伝をお持ちのお方ですが一方で人助けにも尽力されていたようです。
ソース:マルコ・コレッリ(甥)さんのFacebook)
神のごとき風貌で神のように歌われておりましたピンクハート
さすがアポロンオブベルカント。オペラ界のマーロンブランド。
 
当時の映像が発掘されない物でしょうか。
RAIやメトの倉庫に探しにいきたい!
私が死ぬまでに1本でも多く見つかってほしいです。
 
またこういった作品がありましたらぜひ放送して頂きたいです。
真面目に書き始めましたが、後半はオペラ界のゼウス神に心乱されました(笑)
ごめんなさい。
 
せっかくなので、
リチャード・ホームズさんが舞台に立ちたいと思ったきっかけになり、お母様も盛大にフランココールを送ったという1961年のドン・カルロから
【友情の二重唱】で閉めようと思います。 
バリトンはマリオ・セレーニ。
 
 
この演奏はCDで販売されています(↓)が面白かったです!
迫力があって熱く聴いてるだけなのに大変エネルギーを使う1枚でした。
ジェローム・ハインズ(フィリッポ王)が真剣に怖いえーんゲッソリ
 
Various: Operas Various: Operas
2,707円
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最後までご覧いただき本当にありがとうございました!