友人のミカから猛反対され、もう心が折れましたよ。
えー、そんなに?っていうぐらい、語られました。
「橋本君のタラシっぷり、すごいらしいネ。 隣のクラスのユカもゆってたっけ」
「エ、なんて?」
「5股されたって!!!!」
「ありえないだろ!w」
さすがに5股は…引くわぁー…。
しかしこんなこと言っているのはミカだけではなかった。
クラス中の噂でもあった。
だからクラスの人に聞けばほとんどのひとが「タラシだ」と答えるだろう。
でも優のあの笑った顔をみると、どうしてもそうとは思えなかった。
みんな、何か勘違いしてるんじゃ…。
そう思ったけど、あえてミカには言わなかった…。
「おっはよー!」
ミカと噂をしていると、優がとびきりの笑顔で教室に入ってきた。
「あ、おはよ…、橋本君」
「…」
ミカは何も返事しない。
ミカ、こえーよ。
「アレ、まだ2人なの?」
「うん」
「そうなんだ。 いきなりでわりぃんだけどさー…」
「?」
「放課後2人で話せないかなーっと思って、えっと…、水城さんと」
キターーーーー!!
お誘いキターーーー!!
もしかしたら妄想どおりいくのかもしれない、と少し淡い期待を抱く。
「…」
その様子を横目で見つめるミカ。
「オイ、やめろよそいつタラシなんだぞ」
というオーラを明らかに出している。
何気に歯軋りしている。
なにか優を知る機会になるんじゃないかって、
まだ優に恋心を抱いていたわけじゃなかったけど、
なんだか不思議な気持ちになって、放課後2人で会うことをOKした。