私は平和公園にいた。


はじめての式典。


いつもテレビでは見てたけれど、本物を味わってみたかった。



8時15分といえば、会社に行くためにいつも家を出る時間。


63年前の今日も、

まさにそんな感じで

多くの人が家をでて、職場や学校に向かっていたのだろう。

ちょうど今日のように。


真っ青に晴れて

せみがうるさく鳴き

暑いけれど、ちょっとさわやかな風が吹く8月6日。



今私が住む家の近くで原爆がおちた。


たった63年前に。


これまでは、同じ県内とはいえ、ちょっと離れたところに住んでいたから

考えはするものの、実感があまりわいていなかったように思う。


けれど、近くに住んでみて、

こんなほんとに何気ない日に原爆は落ちたのだろうなと、肌で実感した。



そして


8時すぎ。


爆心地である平和公園に到着。


式典を聞きながらその時間はやってきた。


8時15分。


黙祷!という声を合図にいっせいに周りが静まり返る。


これまで聞いた被爆者の話を思い返しながら目を瞑った。


目を閉じている間、目を開けたら周りの景色が変わっていたら・・・と思うと

ぞっとした。


体験したことのないはずなのに、なんともいえない感情がわっと押し寄せてきた。


周りの雰囲気もあったのだろう。

黙祷の後につづく、市長の平和宣言や、こども代表のスピーチを聞いていると

泣きそうになった。


そして、あらためて

原爆のことを、ちゃんと広島人である私たちが

日本に、世界にちゃんと伝えていかなければならないことを再確認した。



私たちの世代は、戦争を、原爆を体験していません。

だからこそ、

一度は原爆資料館を訪れてください。

学生ならば、学生の間に一回は来て下さい。


そして、なにかしら感じてください。

絶対伝わってくるものはあるはずだから。


別にとりたてて思想をもってるとか、そういうわけじゃないけれど

それだけは

日本人として

知っておかなくてはならないことだと思います。


だから、時間があるうちに

ぜひ一回は足を運んでほしいのです。



いま、私たち同世代、もしくはちょっとしたの子達は

原爆の落ちた時間を知らないどころか、

落ちた日や、終戦の日すら知らない子達が増えています。


もし、このままその状態がつづくと、

絶対また過ちを繰り返してしまう。


それだけは絶対避けなければならないと思うんです。

だからこそ、

まずは自分の周りからそれを伝えていきたいと思います。


もし、行ってもらえれば一緒に同行して案内するので

ぜひ言って下さい。

知ってること、いままで聞いてきたこと、伝えるから。