264年4日



毎年訪れる4日の日だけに着る服がある。

とはいえ去年は寒すぎて着なかったけどw

今年もその服に袖を通す日がやって来た。

愛妻フレデリカの誕生日。

そして、6回目の結婚記念日。



今年長女のベアトリスが6歳になるのだから、6回目の結婚記念日で間違いない。

しかし、まだ結婚してたった6年なのか?という気がする。

なんとも濃い6年間だったということなのだろう。



6年間で子供は3人、龍騎士にも1回なっているし(最初に龍騎士になったのはまだ独身時代)、確かに濃い6年間だったなぁ。

それに、妻とは成人後すぐに付き合いだしてるから、実質11年一緒にいるということにもなる。

だから、「あ、まだ6年だったんだ」って気になるんだろうな。



さて、今年も思いっきり結婚記念日を楽しむぞーーヽ(*´∀`)ノ

…その前に、朝食の席で妻の誕生日を祝わねば!



子供たち全員によるハッピーバースデーの後(せっかくベアトリスが綺麗な歌声で歌ってくれているのに、乱高下するジェニファーのピッチとただ声を張り上げるだけのヒューブのがなり声に苦笑するしかなかったが…)、みなが口々に「誕生日おめでとう」を言うのに、照れながらも喜んでいる妻の、いつまでも愛らしい顔を堪能する僕w


いや待て、誕生日だというのに妻が蜂蜜食べてるんだが?
まあ、本人がそれでいいならいいんだけど、すぐにお腹空くんじゃないだろうか?
後で酒場にでも連れて行ってあげるべきか?
今日は久しぶりにデートフルコースしようと思ってるんだけどなぁ…







朝食が終わり、僕は子供たちに朝の挨拶をしてから妻をデートに誘おうと考えていた。
そしたら丁度朝の挨拶が終わった頃に、妻の方からデートに誘ってきた!
同じこと考えてたなんて、なんだか嬉しいなぁ😊


ということで、バシアス浴場にやって来た僕と妻。

こうして一緒にお風呂に入るのも当たり前になったよねぇ。

「そうねぇ。昔は照れくさかったけどね」

ああ、懐かしいねぇ。
婚約してすぐに、初めて一緒に入ったんだっけねぇ。

「そうそう、あの頃は恥ずかしくてたまらなかったなぁ」

ふふふ、リカちゃんどこ見ていいのか分かんなくて目を泳がせててさ、結局真っ赤な顔して下向いてお湯の中で膝抱えてたね。

「ちょっと、笑わないでよ!しょうがないでしょ!お父さん以外の男の人とお風呂入るのも初めてだったんだから」

初々しかったねぇ〜。

「はいはい、すいませんねぇ。今はもう初々しくなくて!」

もう初々しくなくったってさ、年相応の可愛らしさってのはあるんだよ?

「私が?今でも可愛いの?」

そう。
例えば今朝、子供たちから「おめでとう」って言われて照れくさそうに笑ってたでしょ?
あれがまた可愛いんだ!
毎年のことなんだけどさ、毎年君は照れ笑いをするんだよねぇ。
それがもう本当に可愛くてさぁ。
毎年こう…見とれちゃうんだよねぇ〜。

「ちょっ、ユーくん⸝⸝⸝⸝、人入ってきたよ!」

あとさぁ、騎士隊のトーナメントで勝った日にさぁ、よっぽど嬉しかったのか3回くらい「勝ったんだ」って言いに来たでしょ?
あれも可愛かったんだよ!
僕も見たんだからさぁ、勝ったのは知ってるんだよ。
なのにさ、ウキウキしながらこっちに来てさ。
もう、“なんだこの後可愛い生き物は?!”っで、思ったよねぇ。

「声が大きい!お風呂は声が響くんだから、もうやめて!恥ずかしいから!」

あ、あの時も可愛かったんだよ。
一緒に水没探索した時にさ、リカちゃんガードし忘れたから魔獣の攻撃めっちゃ食らってさぁ。
あの時の悔しそうな顔がまたいいんだ!
こう、眉間にグッと皺がよってさぁ、目がちょっと潤んでるんだよねぇ。
その時の顔が、子供たちが寝てるから一生懸命声が出ないように我慢してる時の………

「ユーくん!」

ぇあ?

「…そろそろ出ましょう」

あ、うん、そうだね。
そろそろのぼせちゃうよねぇ。
じゃあ帰ってベタベタしようか!

「………はい?」

なんかさ、ムラムラしてき………

「しません!」


ザバリ、と大きな音を立ててお湯の中から立ち上がった妻は、怒りのためかはずさしさのためか、はたまたその両方なのか。
真っ赤な顔でパテーションの裏へと入って行った。


僕はそんな妻を追いかけて行った。
妻は何をあんなに怒っているのだろうか?
いや、恥ずかしかったのか!
流石にちょっと惚気すぎたよなぁ。
可愛い可愛いって言われて、照れちゃったんだなぁ。
可愛いなぁ〜🥰







着替えて外に出た僕たち。
妻はまだブスっとしている。
照れ隠しか?
とりあえず用意していた花束を渡そう。

リカちゃん、これ結婚記念日のプレゼント。
いつもありがとね😊

「え?…ああ、ううん、こちらこそ毎年プレゼントまでありがとう」

じゃあ家に帰ってベタベタする?

「しないってば!」

即答なの?

「即答でしょうよ」

絶対?

「絶対!」

ちょっともダメ?

「ちょっともダメ!」

ええ〜、んじゃあ、ニヴの丘でデートしよう!

「………どういう話しの流れなのよ。何が“じゃあ”なの?」

ベタベタしてくんないなら、デートしてよぉ〜って流れだよ。

「…まぁ、デートだけならいいけども」

やったーヽ(*´∀`)ノ
じゃあ、行こ行こ!








まだ春だから、夏用のサマードレスではちょっと肌寒く感じるニヴの丘。
それでも毎年結婚記念日はここでデートすると決めている。
…まあ、昨日の僕の誕生日にもここでデートしたんだけどねw
僕のお気に入りのデートスポットだから仕方がない。


バシアス浴場からニヴの丘までの間、妻は一言も喋らなかった。
機嫌が悪いのかなあ?
いつの間に?
楽しくデートしてると思ってたのになぁ。
どこで間違えたんだろう?


リカちゃん、怒ってるの?


ニヴの丘に着いてから、僕は妻に聞いてみた。


「…怒ってるって言うか、なんというかさ」


妻は盛大にため息をついた。


もしかして僕、リカちゃんをがっかりさせちゃった?

「…んも〜、やめてよ、そんなに捨てられた子イムみたいな目で見るの〜」

…子イム?子どものイムを僕は見たことないんだけども…
そもそもイムって、子供とか大人とかの概念あるのかなぁ?

「言葉の綾でしょうが!」

……すいません。

「あのね、嬉しいは嬉しいのよ?幾つになっても可愛いって言ってもらえて。同級生なんかにはさ、もう旦那さんから女として見てもらえてないなんて悩んでる子もいるんだし。その点ユーくんは、いつも私を褒めてくれるし、その…求めてくれるし?」

うん、今すぐにでもベタベタしたい!

「うん、分かった。分かったから、ベタベタは一旦置いといて。その…嬉しいんだけどさ、時と場所を教え考えて欲しいっていうか。さっき、お風呂に熟年のご夫婦が入ってきたの見えてた?」

うん、見えてたよ?
リカちゃんが着替えにパテーション入っていった後、「仲が良くて羨ましいですねぇ〜」って、声掛けてくれたしね。

「何故そこでドヤ顔する?!恥ずかしくないの?」

…なんで?
夫婦の仲が良いことは、恥ずかしいことじゃないでしょ?

「そういうことじゃなくて!人に聞かれるのが恥ずかしいの!」

大丈夫だよ。熟年のご夫婦だよ?

「相手が誰かって問題じゃないの!誰であっても恥ずかしいものは恥ずかしいの!」

…そう、なんだね。

「あとね、いつまでも少年のように楽しむことが出来るってのはユーくんのいい所なんだけどね?これも時と場所を選ばないと!少しは年相応の落ち着きってものを身につけて欲しいのよ」

僕、何かやらかした?

「下ネタ言おうとしてたでしょ!」

いやいやいや、あれは下ネタじゃないでしょ?
例え話でしょ?

「下ネタで例えようとしたでしょって言ってんの!成人したての男の子じゃないんだから、年相応の例え方ってのがあるでしょう?」

うーん、例えば?

「た、例えばって…。それは自分で考えてよ!」

うん。
…ごめんね?
せっかくの誕生日と結婚記念日なのに、怒らせちゃったね?

「別に、すごく怒ってる訳じゃない…けど…」

でもね、僕はリカちゃんと結婚出来て毎日幸せだよ。
ありがとね。

「………んも〜、ずーるーいー!ユーくんのそういうとこ本当狡い!そんなこと言われたら怒れないじゃん…」

ん?狡いの?

「はぁ…結局惚れた方が負けなのよね…」

そうなの?
じゃあ僕が負けじゃない?
だってリカちゃんにベタ惚れだもん!

「くぅ…、この男はほんとに…もう!こういうとこ本当男前すぎるでしょうよ!」

ええ?僕は来年熟年なんだけど、まだ男前かなぁ?
デヘヘ〜、嬉しいなぁ😊

「あ〜ん、その笑顔かーわーいーいー♡」

ええ〜?可愛いぃ?
まだ、あざと可愛いいけるかなぁ?

「うん、いけるよぉ〜」

そう言うリカちゃんだって、めちゃくちゃかーわーいーいー♡


僕たちがニヴの丘にいた間に何組かの夫婦がやって来たんだけど、何故か彼らは奥まで来ないですぐにUターンして坑道に戻って行ったんだけど、なんでなんだろう?
こっちでニヴの岩の顔を見ればよかったのに。
まあでも、お陰で誰にも邪魔されずに2人っきりのデートを楽しめたけどね。


ここで一旦解散して、それぞれ色んな用事を済ませることにした。








昼2刻に再び妻の元へ。
この間は、まあ…色々やってました。
仲人してる子たちを見守りながら、誰一人相手に会いに行こうともしない様を見て、イライラしたりため息をついたり…


まあ、姪っ子アニータとアベラルドくんのようにとんとん拍子に上手く行くなんてのは、そうそうないよなぁ。
アニータとアベラルドくんが成人翌日にくっついたのは奇跡だったんだよ。
僕が気づかなかっただけで、あの二人は子供の頃から仲良しだったんだ。


でも、他の子も同じようにしてたんだよ。
小さい頃にはピクニックニヴ連れてって、学校入ってからは一緒に短冊連れてってって。
なのに、アニータとアベラルドくんは仲良しになってて、他の2組は友人にさえなってない気がするんだ。
友人になってたら、成人して4日経つのに一度も会いに行かないなんてことないと思うし。
やっぱり、一度に何人も仲人しようとしたのが間違いだったんかなぁ…


という数刻を過ごしたのち、再び妻の元へとやって来たわけだ。
そして、今度は誕生日デートに誘う。
毎年誕生日デートは神殿のアトリウム年相応決まっている。


「毎年誕生日にはここに来るけど、やっぱりこの時期のアトリウム学校一番好きだわ」

そうなんだぁ。

「ユーくんは?」

うーん、どの季節も好きだけど、強いて言うなら冬かなぁ。
ぼくはフランの花の香りが一番好きだから。
そこにウィーリアの花の香りが混ざって、ちょうどいいんだよねぇ。

「季節によって香りが変わるのが、アトリウムのいい所よねぇ。私はやっぱりパロンの花の香りが好きだから、春がいいなぁ」

うん、パロンもいいよね。
それこそ結婚式の日にさ、リカちゃんと 神殿からアトリウムに出てきた時にふわっとパロンの香りがしたよね。
あれ以来パロンの花の香りを嗅ぐと、幸せな気持ちになるよ。

「あら、ロマンティックじゃない?」

ダメ?

「ううん、私がパロンの鼻を好きな理由がそれなんだもの。あの日、すごくしあわせな気持ちでユーくんと手を繋いで神殿を出てアトリウムに入った瞬間、私の周りをパロンの花の香りが包み込んだよの。だから私にとってパロンの花の香りって、しあわせの香りなの」

ねぇ、リカちゃん。

「ん?」

今でもあの頃のように幸せ?

「…ううん」

え?

「あの頃より、もっとずーっと幸せ」

あは、そうだネ。
あの頃思い描いてたよりもずっと、幸せだよねぇ。

「3人の子供に恵まれて、その子たちが病気もせずすくすくと育ってくれて、あの頃と同じようにユーくんは私を愛してくれている」

違うよ。
あの頃よりもっとずーっと、愛してるよ。

「ふふ、そうね、私もあの頃よりもっとずーっと、愛してるわ」

あ、ねぇ、今キスするんだ流れじゃない?

「もう!なんで言っちゃうのよ!何にも言わずにキスしてくれたら最高の流れだったのに!」

あ、じゃあやり直しで。

「もう、しません。気分が逸れました」

ええー、そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ🥺


神殿のアトリウムに、僕の絶望声が響き渡ったのだが、妻はそんな僕を置いてさっさとアトリウムを後にしようとしてたので、僕は慌てて追いかけて行って誕生日プレゼントの星空の砂を渡した。
なんでもっとロマンティックなデートにならないんだろうなぁ…
………僕のせいなの?!










その後、別行動で何やかややって夜になったので家に帰った。
ヒューブ学校一番に帰ってきていて、僕とジェニファーは同じくらい。
その後すぐに妻が帰ってきたが、長女ベアトリス学校なかなか帰ってこない。
子供の頃は、夜になるとすぐに帰ってきたのに。
大人になった途端に帰りが遅くなる。
やはり門限を設けないといけないだろうか…?


やっと帰ってきたベアトリスにおやすみを言った頃には、妻がヒューブを寝かし付け終わっていた。


ねぇ、やっぱりトリスちゃんに門限つけた方がいいと思うんだけど。

「昨日も同じこと言ってたわよ?」

だってさぁ、いくらなんでも遅すぎるよ。

「朝帰りしたわけでもないんだし、いいじゃないの」

あああああ朝帰りなんて、とんでもないよ!

「自分の成人直後を思い出してみなさいよ。夜の3刻に家までやってきて“ああ、明日まで君に会えないなんて、寂しすぎるよ!”解か言いに来てたのはどこのどなたさんでしたっけ?」

だ、誰だろうねぇ〜。

「トリスちゃんにはまだ恋人がいないんだから、あなたの心配してるようなことは何もしてないわよ。信じてあげましょうよ」

うーん、今になってようやくアリツさんの気持ちがよく分かるよ。

「お父さんったら、ユーくんに何か言ったの?」

いいや、何も。
だけど、君と喋ったあと振り向いたらお義父さんがいたってこと、何度かあったろ?

「ふふふ、確かにあったわね、そんなこと。まあ、最初のうちだけだったけど」

1日中トリスちゃんの後ろをついて歩きたい。

「トリスちゃんに言ったら確実に嫌われるわよ」

う"う"…🥺

「変なこと考えてないで、寝ましょ?」

………ねぇ、ベタベタしちゃダメ?

「ええ?」

朝は我慢したじゃん。

「…仕方ないわね。夜までちゃんと我慢出来たいい子には、ご褒美あげましょうかね?」

ほんとに?!

「…現金な男ねぇ。さっきまであんなにしょんぼりしてたのにw」

でへへへへ。

「言っとくけど、褒めてないわよ?」

ええ?!


















。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o♡o。+。o




【中の人】

なんか、すいませんね。
ここまでちゃんと読んでくださった方がどれだけいるか知りませんがw
余程忍耐力のある方じゃなければ、ここまで辿り着けないでしょう🤣

ユーリくんとリカちゃんももう17歳になりました。
来年には2人とも熟年です。

ヒューブくんに引き継ぐのなら初めての白髪プレイってのが出来たんですが、残念ながら引き継ぐのはジェニーちゃんなので、年末か信念には引き継ぐことになります。

ということは、今年がPCとして迎える最後の結婚記念日になったと言うわけです。

なので、最後なんだからめちゃくちゃあまーい記念日にしようと頑張った結果、砂糖吐くほどのゲロ甘な結婚記念日になってしまったというわけです。
誰か、めちゃくちゃに濃いぃブラックコーヒー下さいw

ユーリくんの代に引き継ぐまでは、リアル1日でエルネア時間3日進めていたのですが、ユーリくんに引き継いだあたりからお絵描きにハマってしまいまして、そっちに時間を取られてしまって、リアル1日にエルネア時間2日というペースになり、イベント中にはリアル1日でエルネア時間1日になる…といった感じになったんですよね。

なので、同じように17歳までプレイしたPCもいたのに、やたらとながくユーリくんやってんなぁって感覚になっちゃってます。

それだけ長くやってると思い入れも深く、この“顔はいいだけどアホで一言多くて、あざと可愛い男を目指すも中途半端で、子煩悩過ぎてストーカーみたいになっちゃう残念な男”ユーリくんのことが、本当に大好きニヴなってしまいました。

引き継いだら、ユーリくんロスになっちゃうんだろうなぁ…w

とはいえ、264年いっぱいはまだまだユーリくんの物語りは続きますので、よろしくお願いいたします🙇‍♀️