264年20日




今日は一日中夜が明けない幻想的な星の日。
収穫祭と同じくらい、人々の心が浮き立つ。
我が家にとってこの日は、2年前からもっと特別な日になった。


一番下のちっちゃな子。
ヒューブが生まれた日。
今日で2歳になったヒューブを、まずはみんなでお祝い🎉


綺麗な声でハッピーバースデーを歌い上げるベアトリスと、調子っ外れのメロディでも歌い上げるジェニファー。
それをニコニコしながら………
あ、ヒューブの表情は仮面で見えないや…


ま、まあとにかくひとしきり歌ったあとは、みんなで「誕生日おめでとう」とお祝い。
ヒューブも嬉しそう(表情は分からないが)







朝食が終わると、僕はヒューブをウィアラの酒場に誘った。
毎年子供の誕生日には、酒場に連れて行くのを習わしにしているから。
別に僕が決めた習わしでは無い。
母親がそうしていたし、母親も父親からそうされていたと聞いた。
どうやら母方の家系の習わしらしい。
まあ、子供が成人するまでっていう制約付きだけどね。


ヒューブくんも今日で少しお兄ちゃんになったねぇ。

「うん、ぼくもう赤ちゃんじゃないよ!」

そうだねぇ。
赤ちゃんではないねぇ。
ヒューブくんは大きくなったら何かやりたいこととかあるの?

「んーとねぇ、ぼくねぇ、ジェニーおねえちゃんとがっこーいくー」

そうか、学校に行きたいのかぁ。
だったら来年から頑張って学校に行こうね。

「うん!ぼくまいにちがっこーいってべんちょーするんだ!」

うん、“べんちょー”じゃなくて“べんきょう”ね?
言ってごらん?

「べんちょー」

………うん、今はまだいいか。

「あとね〜、トリスおねえちゃんとあそんでー、ママとおふろにいってー、パパとたきをみにいくー!」

そっか、それはいいんだけどね。
学校に行ったら、友達作ろうか?

「ともだち?」

そう。
ヒューブくんと同じ歳の子がみんな同じ学校に通うんだよ。
トリスちゃんやジェニーちゃんと遊んでもいいし、パパとママとお出かけしてもいいんだけど、同じ年頃のお友達と遊ぶのもきっと楽しいと思うよ?

「そーなの?」

うん。
例えばパパのお友達のブレソールおじさんとヴァレリアンおじさんがいるでしょ?

「うん、あうとね、あたまなでなでしてくれるの。“おおきくなったなー”ってゆって」

そうか、おじさんたち頭撫でてくれるのか。
そのおじさんたちとパパは学校の同級生だったから、学校が終わるとよく牧場で遊んだりしたんだよ。

「どーきゅーせー?」

同じ歳の子のことを同級生って言うんだ。
学校で出会った友達が、今でも一緒にいるかけがえのない大事な親友になる。
学校ってね、そういう出会いがある場所でもあるんだよ。

「ぼくにもおともだちできる?」

もちろん出来るさ!
学校へ行って同級生に挨拶してごらん。
ちゃんと挨拶出来て、ちゃんと“ありがとう”と“ごめんなさい”が言える子には、たくさんお友達が出来るよ!

「ぼくいえるよ!おはようも、ありがとうも、ごめんなさいもいえるもん!」

そうだね。
ヒューブは毎朝ちゃんと大きな声で挨拶出来るし、何かしてもらったら“ありがとう”って言えるし、悪いことして叱られたら“ごめんなさい”が言えるもんね。
だからきっとたくさんお友達出来るよ。

「やったー!」

来年が楽しみだねぇ。
あ、そうだ。
そろそろ制服買いに行かなきゃなぁ。
お勉強道具も買わないと行けないし…。
ねぇヒューブくん。今度のお休みの日に一緒に買いに行く?

「うん、いくー!じぇったいいくー」

そうか、じゃあ2人で行こうか。
あと、“じぇったい”じゃなくて“ぜったい”ね?

「うん、じぇったい!」

……う、ううんんんん😞











昼になったので、エナの子コンテストを見学。
まずは男子の出場者から発表される。


んん?
フェランドくんに、ファンホに、ボビーに、アベラルドくん?
………見事に仲人対象者じゃないか!
まあ、約1名を除いて仲人は終わったけども。


しかしどうしたものか…
投票出来るのは1名のみなんだよなぁ。
全員に投票したい…。
だがここは、唯一のカップル成立してない男ファンホにするよりないよなぁ。
この中で一番年上だしw
てことで、ファンホに投票した。








続いて女子の出場者。
って、おお!!
ベアトリスじゃないか!
娘です!うちの娘です!


いやぁ〜、ルシアちゃんとやらには申し訳ないが、これはベアトリス一択じゃないかぁ…って、ペギーちゃんにアイーダちゃん?!
またまた仲人対象者ばかりじゃないか。
ここにアニータがいないことの方が不自然に思えてきたぞ。


しかし、そうなると悩む。
何せ男子の方は恋人のいないファンホを選んだのだ。
女子だけ身内贔屓で娘に投票するってのは、何だかいただけないような…
よし、ここはペギーちゃんに投票しよう!
それで、ファンホとペギーちゃんがエナの子に選ばれれば、二人の仲がより近づく…やもしれない。
という望みにかけようじゃないか!








さあ、結果発表だ。
一体誰が選ばれるんだ?
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル………ジャン!!(セルフドラムロール)

なんと、ボビーとベアトリスのカップルがエナの子に選ばれたーー⸜( ´ ꒳ ` )⸝
いやぁ、なんかすいません。
そりゃまあうちの娘は可愛いんでね、仕方ないかなぁ〜なんて思っちゃいますけどもぉ〜。
親子でエナの子になっちゃうとか〜、ちょっと嫌味かなぁ〜とか思いますけどねぇ〜。
選んだの僕じゃないんでね!
僕は違う子に入れましたから。
ええ。
それでもね?
うちの娘可愛いもんですからぁ〜。
なんか、すいませ〜ん🙏😏


来年の収穫祭は絶対に忘れずに豊穣の祈りを見に行かなくては!
あれ、朝早すぎて時々忘れるんだよなぁ。
あ、待って!
今年のトーナメントは優勝して来年隊長になるつもりだから、隊長になったら豊穣の祈り強制参加じゃない?
だったら忘れることはないか!
いやぁ〜、隊長さまさまだなぁ〜😊










エナの子コンテストが終わったあとは、妻を誘ってデートへ。
毎年星の日には、ワフ虫が綺麗に見えるニヴの丘でデートすると決めているんだ(2年前は出産を控えていたのでやめたけど)
今年も夫婦仲良くデート出来てよかったねぇ。








妻とのデートを終えたあとは、ひたすら深い森に篭ってアイリス狩りをしていた。
年に一度、星の日にだけ現れる魔獣アイリス。
このアイリスを倒すと虹色の花を落とすことがあるのだ。
虹色の花はお守りとして重宝する。
なので、年に一度のチャンスを逃さず深い森に籠ることにしている。


が、今年はそもそもアイリスの数が少なかった上に、星の花の種を落とす奴もいて、8回入って虹色の花はたったの16個しか手に入らなかった(星の花の種は6個)。
例年、8回入れば30個近くは手に入るんだけどなぁ…







もちろん星の日なので、小さな神様にお菓子を配るのも忘れてはいない。
今年のお菓子はボワゼリーだ。
ただ、知り合いの子供たちが続々と大人になってしまったので、今年来た子供の数は圧倒的に少なかったけど。
(多分、僕が深い森から出てこなかったからお菓子をねだれなかった子がいたんだろうけどね)









そして、重大なポカをやらかしてしまったorz
今日は義妹の出産日だったのをすっかり忘れていた。
“義妹”などと言ってはいるが(実際に義妹であるのは確かだが)、彼女は僕の親友である国王アンブローズと結婚おめでとうしている。
そう、つまり国王夫妻に第二子が生まれる日だということを失念していたのだ。


いや、朝は覚えてた。
カレンダーを見て確認もした。
しかし…アイリス狩りに夢中になるあまり気がつけば夜に2刻だったというわけだ…(´・ω・`)
立ち会いたかったなぁ…
アンブローズにも、義妹イリアナちゃんにも申し訳ない。


詳細欄で確認したところ、2人目も男の子が生まれてました!
忍耐強いワレリーくん。
ああ、イリアナちゃんと同じ茶髪だねぇ。
どんな王子様になるんだろうねぇ。
楽しみだなぁ😊