253年20日







今日は星の日。
一日中太陽が出ない日。
ワフ虫が飛ぶ幻想的な日。
そして…子供たちにお菓子をねだられる日
去年までは僕も仮面を付けて大人たちにお菓子をねだっていたけれど、今年からはお菓子をあげる側だ。
料理はさほど得意な方ではないけれど、父に教わったイムマシュマロを作った。
これで泥ダンゴを投げつけられずに済むぞ!

朝刻の間はブラブラしながらお菓子を配って歩いていた。
子供の頃はお菓子を貰うのに夢中だったけど、暗い中自ら発光しているワフ虫がフワフワと飛んでいる様は本当に綺麗だなぁ。
そんな風に景色ばっかり見て歩いてたものだから、こちらもお菓子に夢中で周りを見ていない子供たちと何度かぶつかってしまい、その度にごめんねと謝って、お詫びにイムマシュマロをあげていた。
今日は昼から彼女とデートだし、そろそろ街門広場に行こうとしたら、エナの子コンテストに呼ばれてしまった!
彼女には申し訳ないけど、コンテストが終わったらダッシュで街門広場へ行こう。

エナの子コンテスト、男性側のノミネート者は、僕と親戚のイヴォンと僕の親友ラトくん、そしてディフェンディングチャンピオン…とは言わないのかな?とにかく、前回のエナの子であるレオナルドさん。
僕としては断然ラトくんに投票したいのだが、残念なことに出場者には投票権がないのだ。

そして投票が終わり、巫女アイネズさんが選ばれたエナの子の名前を呼んだ。
男性はレオナルドさんが連覇を果たし、女性はジュリア姉ちゃんがエナの子に返り咲いた。
ああ、ジュリア姉ちゃんの笑顔が最高に可愛い
でも、ラトくんは選ばれなかったなぁ。
僕は別に選ばれなくっても良かったんだ。
何せ結婚なんて考えてないから、これからいくらだってチャンスはあるしね。
でもどうやらラトくんは結婚の意志を固めたらしい。
指輪を持って歩いてるの見ちゃったんだ。
結婚したらノミネートされなくなっちゃうから、その前にラトくんにエナの子になって欲しかったんだよなぁ。
………って、やっば!
デート!
早く街門広場に行かなきゃ!
街門広場に着くと、既に彼女が待っていた。
僕は慌てて彼女のところに走り謝った。
リカちゃんごめん
待たせちゃったよね?
「大丈夫。私も今来たところだから」
そうなの?
「うん、だって私エナコン見に行ってたもの」
あ、ああ、そうなんだ。
「ちゃーんとユーくんに投票しといたわよ?まあ、結果は残念だったけど」
そうか、ありがとう。
あ、今日さ、水源の滝に行きたいんだけど。
「いいけど…なんで?」
あそこならワフ虫が綺麗に見えるかなって。
「そうね!そうよね!うわぁー、ロマンティック〜
」
※実際にはワフ虫があまり飛んでなかったし、中の人のスクショ技術が拙いせいで全然ワフ虫が映ってくれませんでしたorz

デート終わったらすぐに彼女からまたデートに誘われた。
これは…
プロポーズ…だよね?
そりゃあね、星の日にプロポーズなんてロマンティックだよねぇ。
でも…
それは結婚したいって人にとっては…だよ。
ごめんね、ちょっとこれから忙しくて。
ほら、せっかく星の日なんだから虹色の花探しに行きたいし、子供たちにお菓子も配らないと、ね?
「そう…ユーくんはいつも忙しいのね」
お、おっふ…
いや、リカちゃんのことが一番大事だけど、友達付き合いだって探索で鍛えることだって大事…でしょ?
「………そうね、そうよね」
明日もまたデートしよ?
「ええ、じゃあまた明日」

彼女が踵を返して帰っていく。
僕はぼんやりその背中を見送った。
はあ…
なんで僕がこんなに気を使わなきゃいけないんだろう…
いっその事結婚する気はないってはっきり言うべきか?
いや、それだと別れ話に発展しかねない。
さりげなく伝えるって難しいよなぁ。
彼女のことは本当に好きだけど、ちょっと面倒くさいなぁ…
彼女に言ったことはただの言い訳ではなく、僕は元々虹色の花を手に入れるため深い森に行こうと思っていたのだ。
大人になったら絶対に星の日に深い森に行くんだって、小さい頃から決めてたんだ!
スーハー、スーハー( ´◎`)スー( ˙࿁˙ )ハー
アイリス狩りじゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!
虹色の花寄こせコルルルルルルルルルルラアアアアアアアアアアアアア!!

( ゚∀ ゚)ハッ!
と、取り乱してしまった!
昔から母に「アイリスだけは容赦なくやれ」と言われていた影響かもしれない。
合計で11個の虹色の花を手に入れることが出来ました。
そうそう、大人になって初めての星の日。
なかなか子供たちがお菓子を貰いに来てくれないから、こちらからお菓子を渡していました。
作ったイムマシュマロは全部捌けました(笑)







