病気だけでなく、害虫なども含めた海外で出会う健康問題を解説した本です。
日本のように病原体が少なく、救急対策も完備し、治療費のトラブルも保険によってほとんどなく、主治医も持たない人が多いという国は、世界でもごく珍しいといってよいでしょう。
海外で健康を保持するためには、日本では欠けていた「病気に対する警戒心」を奮い起こすことが大切になります。
これには先ず、正確な情報が必要です。
このことから、本書では、第1部 出国前の準備、第2部 現地生活での注意、とに分け、赴任地に存在する伝染病(風土病)とその対策、即ち、伝染病に罹る9つのリスクをあげ、そのリスクへの対策を実行することにより、多くの伝染病を防ぐことができるという観点から、その対応策を述べてあります。
海外に出かける前の準備に力を入れており、予防接種のスケジュールなどはとても参考になります。