この時期になると

倒れたことを思い出します。
 
 
 
 
バーで働いて
朝帰りしたとき
猛烈にお腹がいたくなって
トイレから出られなくなった。
 
 
 
何本も舞台が決まっていたので
救急で点滴を受けに行って
稽古にいこうとしていたら
 
 
 
おかしいから検査してくださいと
言われ次の日、検査をすると
 
 
 
急性胃腸炎と診断されて
そのまま入院して
 
 
くわしい検査をしたら
がんと言われた。
 
 
舞台が終わるのが
9月だったので
終わってから手術でも
いいですかときいたら
 
死にたいの?と言われて
まだ生きたいと手術を決めた。
 
 
 
倒れた日は7月22日で、
がんが発覚したのは30日
手術をしたのは
8月10日でした。
 
手術の結果
横行結腸がんステージ3Aと名前がついた。
 
 
6年前、25才だったわたしは
それは必死に生きようとしました。
 
 
両親や、愛する人や、友人や、
たくさんの人が応援してくれた。
 
 
いま、好きなことをし、
好きな人たちに囲まれて、
あたりまえに明日がくることを
信じています。
 
 
 
おはよう
いってらっしゃい
いってきます
おかえり
ありがとう
いただきます
 
 
毎日、毎日
なんて人生は色鮮やかなんだろう。
 
 
 
 
 
 

 
誰に嫌われようが離れていこうが
わたしはわたしを裏切らない。
 
どんなに一人になったって
ほんとうの一人にはなれない。
 
 
つながっている
 
 
わたしの身体には
力強く、血が流れている。