アナウンサーの丸岡いずみさんが

代理母出産でこどもが産まれたと

ニュースになっていますね。

 

本当におめでとうございます!

 

わたしは25歳で横行結腸がんステージ3Aになり

腹腔鏡手術したのちに、

予後治療(いま、身体にがんはないけれど

再発予防のための治療)として

抗がん剤のすすめがありました。

 

 

その時に、抗がん剤の影響で生理がとまって

更年期のようになり

妊娠できなくなる可能性があることを伝えられました。

(このことを伝えない医者もいて、

閉経してしまった人もいます。)

 

 

結婚も、出産願望もなかったわたしですが

じぶんの可能性が消えること、

出産できない身体だと

男性と付き合うこともできないかもしれないと

不安でいっぱいになりました。

 

その時に、卵子凍結、卵巣凍結、養子や代理母出産、

卵子バンクなどを

調べました。

 

結果、抗がん剤治療を先に延ばしてもらい

卵子凍結に挑戦することにしました。

 

卵子凍結は、現在では

未婚で凍結できる病院は増えていますが

 

当時はまだ未婚で卵子凍結ができる病院が

限られて

病院の先生でさえ

《結婚していないと卵子凍結はできないんだ》と

言っていました。

 

なんとか未婚でOKな病院をさがし

担当医に紹介状を書いてもらい

挑戦できることになりました。

がんの種類によっては

断られる場合もあります。

 

担当医はわたしが食事療法やりたいだのなんだの言うたびに紹介状を書いてくれて、

後悔なくやってきなさいと背中を押してくださる方でした。

 

 

 

保険はきかず自費治療なので

一回につき約30万以上がかかります。

 

卵子は通常1つしか育たないので

ホルモン剤を毎日打ち

卵子を増やします。

 

 

なので病院に毎日注射を打ちにいき

(遠方の人はじぶんで打ちます。)

卵子を育てていきます。

 

お腹が張って、においにも敏感になり

妊娠しているような感覚になりました。

 

 

お腹で卵子をいくつか育て

排卵日になるだろう前日の夜に

別の注射を打ち

次の日が採卵になります。

 

 

前日の注射の時に

一緒になった女性が2人いて

 

一人ははじめての挑戦でどきどきわくわくしている様子で

もう一人のかたは、何度も挑戦しているんだけど

卵子がしっかり育たないとのことで

目がうつろだったことを

覚えています。

一人で不安だったわたしは

それでもご夫婦で来ているお二人がうらやましかった。

 

採卵は細い針のようなもので

刺して卵子をとるので

痛いです。さしてぐりぐりされる。

 

わたしの場合は1度目だと卵子が3つしか取れなかったので

2度挑戦しました。

 

なので合計60万以上です。

 

1回目はそこまで痛くなかったんですが

2回目の採卵は、医者の対応がすごく事務的に感じて、

痛くて悲しくて終わった後、家に帰って大泣きしたのを

覚えています。

 

 

たまごたち照れピンクハート

かわえええキラキラ

 

 

結婚していると

旦那さんの精子と受精し、

受精卵として凍結ができるのですが

結婚していないので

卵子として凍結しました。

 

保管するためには毎年更新手続きが

必要で何万円かがかかります。

3万だったかな??

 

 

当時、卵子凍結した卵子を使って

がん患者が出産した例は

3件ほどで

 

少ない確率でしたが

卵子凍結に挑戦できたことは

一筋の光となりました。

 

幸い抗がん剤をした後も

生理がきていて、

排卵も通常なので

自然妊娠が可能な身体でいますキラキラ

 

ですが、当時挑戦できて

ほんとうに、ほんとうによかった。

 

 

現在は卵子凍結を破棄しました。

去年の9月が更新だったんだけど

忘れてた爆  笑

 

ちょうど、がんになってから5年がたち

じぶんの中で一区切りがつきました。

 

破棄した時のブログはこちら↓

 

卵子凍結に対して綴った

当時のブログはこちら

 

 

卵子凍結でさえ身体に負担があるのだから

不妊治療で何度も挑戦されているかたは

ほんとうにすごい。

 

諦められない気持ちも、

次こそはと思う気持ちも、

旦那さんと思いが離れてしまうことも、

人をうらやむ気持ちも

人のしあわせを祝えないじぶんも

 

ぜんぶ必要なこと。

 

手放したら

赤ちゃんくるよって言葉は

暴力だなとも思う。

 

これは、もう本人が体感するしかないしね。

 

わたし自身としては

誰になんていわれようと

いろんなことを納得するまで挑戦したいと思っています。