5年前の7月に入院し、大腸がんが発覚しました。

8月に手術をしたので

まもなく再発なく5年目をむかえます。

 

 

 

がんになって

家族にしか言わない選択をする人もいるけれど

 

わたしはひとりで抱え込むことができなくて、

記録として、

またわたしが生きていることを伝える手段として

ブログを書いていました。

発散する場所がほしかったのもあるかなぁ。

 

 

今年で5年目なのもあって

いろんなことを思い出しています。

 

 

妹が大泣きしたことや

一時帰宅のときにのんだ父のスープの味や

母がやつれながら毎日来てくれたことや

 

友人がかわるがわるお見舞いにきてくれて

病室がいつもにんぎやかだったことや

 

 

彼とたくさんメールをしたり

毎日外の様子を電話できいたりしたことや。

 

 

点滴の抗がん剤にパニックになって泣きわめいた時

看護師さんが1時間もそばにいてくれたことや。

 

 

 

以前JUGEMUブログで書いていた記事を掲載。

 

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7月22日
夜中の仕事終わりで朝帰り。
朝外食をして電車に乗ってしばらくしたら

腹痛のあまり冷や汗。
トイレに駆け込むも目の前がまっしろ、お腹の痛さで吐き続ける。
便はほぼでず。トイレで2時間ほどこもる。ふらふら。
一緒にいた人に自宅まで送ってもらい
そのまま意識なくなる。

夜、母親が点滴受けてきたというので
私も点滴受けに近くの市民病院へ。
救急だと検査が出来ないため
「明日必ず病院へ行ってください」と言われ
行く事にする。夜も痛みが続く。
食べるともどす。

7月23日
他の市民病院へ検査しにいく。
待っている間は点滴。
採血、レントゲン、診察などで
10時~16時くらいまでかかる。
結果「腸炎」と診断され即入院
絶食をしていくとのこと。

人生初入院!!
本番が迫っていたので断ろうと思ったが
1週間で退院できるとのことだったので入院を決める。

23~25日まで絶食。
水分のみ、栄養は点滴。

7月26日
だいぶ身体が楽になったので食事再開。
重湯や具なしみそ汁。

27、28日
だんだん普通の食事になる。
少しお腹がいたくなりはじめる。
母が内視鏡、胃カメラしてもらったほうがいいんじゃないと
提案。もしポリープなどがみつかったら舞台が一段楽する
10月後半に手術すると決めて検査することにする。

7月29日
再び腹痛がおき嘔吐。
傷みの余り痛み止めをもらう。

7月30日
大内視鏡検査、胃カメラ検査。
下剤めっちゃまずい!!!!

早く退院して稽古がしたい思いから
その日の夜に検査結果を聞きに行く。
結果は何も問題なくて帰れますと
言われると思っていた。

結果「大腸がんの恐れが強いです。
ほぼ大腸がんで間違いありません」

と宣告される。

まっさきに浮かんだ事は
『舞台どうしよう』
がんについての知識が乏しかったのと
自分自身結構元気だったので「がん」と言われても
いまいち自覚が持てずにいた。

8月19日に本番があるため
せめてその本番が終わってからでは駄目ですかと
確認するが「あぶないよ」と言われ
手術する方向ですすめることにする。

☆今回運がよかったこと
●22日に母が脱水症状で点滴を受けにいっていた事。
母が点滴受けてなかったら私も受けにいこうと思わなかった。

●内視鏡をしたこと
はじめはしないつもりだったがすることにして大正解!!
しなかったら発見がさらにおくれていた。

★病気の兆候
昨年12月から血便→肛門科にいったところ痔だと診断され、
「ならいっか♪」と思ってしまった。
12月ごろから急激にお酒が弱くなる。4月には1杯で酔う。
4月ごろから立ちくらみ、めまい(血便、患部出血のため貧血になっていたそうです)
6月食べるとお腹が痛くなり食欲減少。(腸閉塞になりかけていました。)

身体に不調がみられたら検査することをおすすめします。
病院にいくのは一日がかりになるし
私自身毎日予定があったので行きませんでしたが
結果早期発見ではありませんでした。
兆候はだいぶ前にあったのに・・ですね。

 

(2012-09-01 10:38)

 

 

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私も自分の記録とともに同じがん患者、

そのほかの病気の方
健康だけど「がん」を知りたい
という方と何かを共有していけたらと思います。
コメントも残していただけると励みになります。

いつも笑顔じゃなくていいと思います。
泣いて悩んで苦しいときがあっても
きっと乗り越えてゆけると
信じたい。

明日がくると信じたい。

そして5年後笑っていられますように。
 

(2012-10-01 11:26)

 

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 生まれてから今まで色々なところで選択をしてきて

というか毎日つねにちっちゃいことから大きなことまで
選択をして
どちらかを選んで生きているわけだけれど

自分にとって大きな分かれ道になる選択は
とても難しく手ごわく感じる。
シンプルに考え、直感を信じればいいのかもしれないけど
なかなか難しくなる。

色々な意見があるし
自分で何を信じたらいいかわからなくなることもある。

ただひとつ私が常に思っていることは
『後悔しない』

でもまぁ後悔することも
たっくさんあるわけです。やっぱり。

今回の選択がどうか後悔になりませんように。
後悔するもしないも全て自分にかかっている。
結論はまだでない。

宇宙からみたら自分はちっちゃいし
今生きている時間は一瞬だけど
それでも必死で生きています。

このやろう!
生きてやるーー!!

 

(2012-10-25 23:07)

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読み返すと

忘れていたなぁって。

ブログ書いていてよかったなって思います。

 

 

がんの記憶はいいことばかり照れ

 

 

 

 

ちょっと大変だったけど

卵子凍結もできたきらきら

かわいい卵たち♪

 

 

 

横行結腸がんステージ3Aだから

わりと重度なんだけどね、

 

 

生きている実感があったし、

大切な人を大切だと感じながら時を重ねることができた。

 

 

(大好きな人だけをお呼びして手術1周年パーティーも開催)

 

 

 

次の日のこともわからなくて

まして5年目のじぶんなんて生きているかも想像もできなかった。

 

これはこれからも変わらないよね。

誰だって明日のこともわからない。

 

 

今こうして生きていて

好きなように毎日を過ごせている。

 

 

わたしにとってスペシャルで宝物のような5年間でした。

 

 

 

 

妹からもらってうれしかった言葉。

 

今わたしがわたしに言いたいです。

 

麻生、生きててくれて

ありがとう。

 

 

 

一緒に時間をすごしてくれて

ありがとう。

 

出逢ってくれてありがとう。

 

わたしは元気です。

 

愛しているよ。

これからもよろしくね♪