さて、毎日サクサク更新するつもりで始めたこのブログですが、一週間空いちゃいましたね。

 

なかなか時間が取れなくて。

ニューヨーク居住者はみんな忙しいんです。

 

今はBFがぐーすか寝ているので、そのすきを狙っての更新です。

 

アメリカだけではなく、どこの国でも海外居住希望の方はなんらかのビザを取得しなければなりません。

就労ビザやらいろんな種類のビザがあるんですが、今回は私が渡米するにあたって取得した米国学生ビザについて。

 

米国ビザには審査があります。取得するのは比較的難しいと言われてますが、20代前半で学生ビザを取得するのはそんなに難しくないように見えます。周りを見た感じ。

 

ただ、私は申請時40歳でした。40歳、未婚独身。

普通に考えても「今更なんで学生?そんなの認めませんよ!!」ですよね。実際そんなにいません。

 

まず、ビザが下りない人の条件として「移民になる可能性がある」「米国民に迷惑をかける可能性がある」というのがあります。ビザ切れたら即帰る。これが米国の意向。

 

四十路独身女性にかけられる嫌疑として一般的なのは「あんた、日本で結婚できなかったからアメリカ人と結婚しようとしているんでしょ!!」

 

これ、移民希望になっちゃうから絶対駄目です。心の中でそう思っていても志望動機としても口に出しちゃだめなやつ。

 

じゃあ、未婚40歳女に求められるものとして、

大卒以上の高学歴、高収入(貯蓄額の高さ)、専門職であること、母国における社会的信用度の高さ、必ず帰国するという保証。

つまりおおむね日本でも社会的に認められているということですね。

 

私の場合は、私勉強好きじゃなかったんですけど、短大、編入した大学、専門学校を卒業しているので、大卒を含む3つの学位を持っていました。ついでに最終学歴の成績証明書も過去3年分提出するんですが、大学の成績もそこそこよくて自分でもびっくりしました。

 

そういえば大学院行きたかったんだよなーーー。あの時。

就職して働かなきゃだったから行けなかった。留学もおんなじ理由でいけなかった。

 

ちなみに浪人留年なんかはしたことがありません。

 

収入・貯蓄に関しては飛ばします。ご想像におまかせ。

 

仕事は有名企業でファッションデザイナーをかれこれ18年やってました。専門職です。

学歴に関しては、働きながら卒業した学校もあるので、職歴と学歴がかぶってます。20代の体力だったからできた技ですね。

 

社会的信用度の高さとは、ひとえに莫大な額のローンを組めるかどうか、ゴールド以上のクレジットカードを作れるか?ってとこで私の場合はマンション持ってますからローン組めてます。ゴールドカードも持っています。ここもクリア。

 

最後の日本に必ず帰国する補償として、自分名義の不動産の所持、日本人で日本に住んでるフィアンセがいることなど。

 

会社関係の方に帰国後ここで働くと一筆書いてもらったりという技もあるようですが、私の場合は東京に自分名義のマンションを持ってますので、法務局にいって登記簿謄本的なものを発行してもらい提出しました。なんだっけあの書類、名前忘れちゃった。

 

で、登記簿謄本的なもの、発行してもらったものの、英文発行はおこなっていないので、結局自分ですべて翻訳し、エクセルで書類つくって添付しました。

 

ここまでそろってたら「男目的」と誤解はされないだろうと思いつつも不安は募り、学生ビザのMAXは5年なんですが、「ニューヨークでファッションのインスピレーションをたくさんゲットして1年で帰国します」という申請の仕方だったと思います。

 

書類をインターネットで提出したら、その後、全員に面接があります。米国大使館で。

 

スーツを着てがちがちで面接に臨みましたが、最初に質問されたことは「あなた、ファッションデザイナーなんですね」で上記の志望理由と1年で帰国する旨を伝えたら、次の言葉が「ビザは承認されました」

 

あっさり。

 

そしてなぜか頼んでないのに5年おりました。返送されてきた自分のパスポートのビザの期間をみてびっくり。大喜びした記憶があります。もう3年も前ですね。

 

因みに学生ビザ申請はちょっと大変なので、代行業者に頼む方も多いようですが、代行手数料もったいなくないですか?

これからアメリカでたくさん大変な目にあうんだから、自分で最初の関門くらいクリアしたらどうかなと思いますが。

 

多少の書類の不備くらいでビザが下りないことは考えられません。

 

ビザ審査で落ちた場合は、もともとの資質が足りなかったこと、そして「運命」だと思いますが。

 

で、とっくに1年は経過していますが、まだ私はニューヨークにいます。

やっぱ1年じゃ、足りない。

 

それは2013年の年末の事でした。

仕事納めの日で早めに事務仕事を終わらせて、ゴム手袋をはめて事務所の大掃除をしていた時の事。

 

総務の方が私のデスクに、1通の封筒を届けに来ました。

 

「マオンさん、健康診断の結果です。」

 

こんな年末に結構診断の結果ですかい。と、封を開けるとピンクの紙に「至急専門の医療機関にかかってください」の文字。

体の強さにはもともと自信がなかったのに、なぜか情熱だけで長年続けてしまったハードなファッションの専門職としての仕事。

 

「来るべき時が来た」という覚悟とともに沸き上がった後悔は「結婚できなかった」でも「子供を産んでなかった」でもなく、「あーあ、とうとうニューヨーク留学出来なかった。」という思い。

 

至急病院いわれても、私明日の飛行機で札幌に帰省だし。スーツケースに健康診断の結果の封筒も入れてひとまず実家へ。

 

で、年明け東京に戻って医療機関を受診し再検査。良性か悪性かわからないけど手術が必要と聞きがっかり。手術の日も決まり、さっそく札幌の両親が付き添いのため上京。

 

初めての入院手術。両親と三人でピクニックのように病院に行き、私だけ入院。

人生なるようにしかならないのです。何が起こってもすべて天命。のんきに趣味の読書三昧で病院食やほかの入院患者さんとの交流をエンジョイ。

 

術後の結果は、悪いものは出てこなかったので、もう大丈夫ですとあっさり。

え?とっちゃったから治ったの??

 

もう終わりかと思ってたのにあっさり大丈夫だって。

じゃあ、私、ニューヨークに行くことにする!!

 

そんな病気きっかけで勝手にニューヨークに行くこと決めちゃったけど、40歳まじかの専門職が抱えてる仕事はそうそう小さな仕事ではないし、私の仕事は誰にでもできる仕事ではない。

 

ただの会社員だけど、私がここのビジネスで作っていた金額は莫大なことも自分でよく知っていたから、抜け方によっては今までお世話になっていた方々に多大なご迷惑をおかけすることになる。お世話になった会社を突然裏切る形では辞めたくない。

 

計画的に一部の人に相談しながら、1年かけて自分の仕事を整理、引継ぎしていきました。

 

と、同時にビザ、引っ越し荷物整理、不動産やペットの猫たちをどうするかなどなど1年かけて準備スタートです。

はじめまして。管理人のマオンです。

 

「なんで何もかも捨てて、ニューヨークに来ちゃったの?」

 

よく聞かれる質問です。

誤解のないように、日本の生活を捨てたつもりはありません。人生のさまざまな場面で行動を起こすためのグッドタイミングがあるように、ただ色々区切りがついただけです。

 

私が意図的に区切りをつけたといえば、そこまでなんですが。

 

40歳で奇跡の米国学生ビザを5年取得して、どうなることやらという、ただ英語の勉強をして~、それ以外は何の期待もなくやってきたニューヨークですが、早二年が過ぎ、仕事漬けの東京時代より別次元で楽しく幸せに過ごさせていただいています。

 

これは思いがけない誤算ですね。

 

今は日本は晩婚化、非婚化が進み、にもかかわらず就職業界は不景気で、ミドルエイジでの留学を夢見ている方も少なくないようなので、貴重な経験が出来ているものの一人として、多少なりとも情報提供が出来ればと思います。

 

ニューヨーク!超楽しい!!

 

 

 

 

 

まじかるクラウン Q1.ニックネームは?

maon

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