オペラ パルジファル 新国立劇場

[演出]ハリー・クプファー

[指揮]飯守泰次郎

[独奏・独唱]ジョン・トムリンソン(Bs) / クリスティアン・フランツ(T) / エヴェリン・ヘルリツィウス(S) / 他
[演奏]東京フィルハーモニー交響楽団
[合唱]新国立劇場合唱団


座席 2階



2014-15シーズンがパルジファルで開幕しました。

今日が初日ですので、写真のしたに感想です。読み進めるならそのへんどうかご承知を。








ニュープロで初めて初台でパルジファルがかかるということで、
とっても楽しみにしていました。

半休とってまいりました。


終演後の感想は…え、なんだこの演奏、パルジファル(・ω・)?

どうして、どこかワタシ誤った方へ行ってた?
だれかオフラインで教えて下さいヽ(;▽;)ノ


個人的な初日アレコレは以下の通り。
いちぶポジティブでない表現ありですので…読み進めるならそのへんどうかご承知を。


オケが1幕であまりに優しく愛情を持っていたので、このさきどうすんだろー?
とおもったら、聞いてる感じ2幕以降そのまま進んだ…。

2幕はヘルリツィウスオンステージで、よろしいんですが、
クリングゾルをもうちょっと悪意をもったり、
乙女たちもクンドリも、思惑や変化が、演奏にあらわれ?あらわれた?となると、
あんまり表現大きくなかったらしく、あんまり気づけず。
ひたすら続く起伏がちいさいと感じる音楽。
なので、3幕の清らかな洗礼から入城へとその先の畏れみたいなのに行かなかった。

演出は全幕通して、斬新すぎず、不快感もなく、
かといって埃かぶってる感もなく、見た目にも楽しめる。
ただ、僧侶をそういうふうに結論づけるなら、土台の苦悩が、どのへんに…?

厳しさがあっての癒しかと思っておりました。
まえに別のハウスでパルジファルを鑑賞した時、
音楽的にも冬の厳しさから、春の兆しを感じ、
荘厳な気分になったとおもったんだが、うーん今日は無。
でもかわりになにがあったかよくわからん。

大詰めまで音楽に厳しさがないというか、畏れがないというか、
物語る美しさも色合いもあんまり感じられず、
無の境地といえば無の境地的音楽かもしれないが、
物語を極めることも踏み込むこともしていないような音楽といえば、そんな感じ。
腕力も精神的タフさももう一歩。陶酔している風も無し。

歌手のみなさんはキャスト表見て、大丈夫なひと、どうだろねのイメージの通り。

それでも、長いおわんない!とは思わなかったので、
それなり集中してたんでしょねー、
たしかにーそうかもーと京王線内で結論づけて帰宅。

以上、ざっくりの感想。
演奏に愛情があるのに畏怖がない、バランスの悪さを思ってしまいました。
コントラストを期待してしまったんでしょうね…。
ただ、パルジファルは愛玩作品ではない…はず。
オケの「伝える手段」が弱いかとおもったが、
そもそも「伝えるもの」の構築がされていたのでしょうか?
共苦がぬるい舐め合いであってなるものか。


もう1回鑑賞予定なので、もっとフラットな状態で感じつつ、よくよく聴いて考えて鑑賞する!