―本作には周防正行監督の作品でおなじみの「周防組」の面々を中心に、ベテランの役者が多数出演している。そんな現場で得たものがあるという。
「とにかく先輩たちの現場の楽しみ方が半端じゃなくて(笑)。良い意味で常にワチャワチャしていて、レクリエーションみたいな感じでしたね。
僕、現場でのそういう姿勢ってすごく正しい気がしていて。若い頃には、苦しみの中から生まれる演技や、作品のために孤独にならなきゃいけない瞬間があると思っていましたが、ある程度年齢や経験を重ねてからは、純粋に楽しむのが正しいと思うんです。
今回ご一緒させていただいたみなさんは、本当に子供みたいに楽しんでいて、それがすごいなって。自分もああいう役者になりたいと思いました」
―以前から尊敬している女優さんとの共演も、良い刺激になったそう。
「尊敬している井上真央さんの演技を間近で見られたこともラッキーでした。
20代前半に『おひさま』(NHK朝の連続テレビ小説)で、30代手前には『花燃ゆ』(NHK大河ドラマ)で1年間ずつご一緒させてもらって、そのときに『主演とはこういうものだ』ということを真央さんから教わりました。
共演の方たちに対してはもちろん、スタッフさんたちに対しての気配りが本当に素晴らしくて。その姿を間近で見られることは、自分の役者人生においてすごく貴重なものなんです」
―先輩方の楽しげな姿や、尊敬する井上さんのお芝居を通じ、高良さん自身もとにかく楽しめたという今作。その魅力とは。
「日本映画の黎明期はこういう時代だったんだとか、活動弁士について学べるだけでも勉強になりますよね。それに、ストーリー自体はただただ楽しいものになっているので、ぜひ見て欲しい。喜怒哀楽、さらにアクションも加わっていますが、穏やかな気持ちで安心して見られる作品になっていますので」




