庭で採れた恵みを持って、次はキッチンへ。
前回の「Edible Garden(食べられる庭)」に続いて、今回は「キッチンファーマシー(台所薬剤室)」について。台所での小さな選択が、実はちゃんと科学的にも意味のあることだったというお話です。

    
台所編(キッチンファーマシー)


🍳台所は、わたしの薬剤室🍳


庭で採れた恵みを持って、次はキッチンへ。

ここからは「キッチンファーマシー(台所薬剤室)」の出番です。



まず大切なのは彩り。トマト、にんじん、紫キャベツ、きのこ…自然と5色が揃っていきます。これは栄養学的にもしっかり根拠があるんです。

• 🔴赤(トマト):リコピンなどのカロテノイド、抗酸化作用
• 🟡黄(にんじん・かぼちゃ):βカロテン、ビタミンA前駆体

• 🟢緑(葉野菜):クロロフィル、葉酸、ビタミンK
• 🟣紫(紫キャベツ):アントシアニン、ポリフェノール
• ⚪白(きのこ・大根など):食物繊維、イソチオシアネートなど



それぞれ異なる抗酸化・抗炎症作用を持つフィトケミカル。「いろいろな色を摂る」ことそのものが、難しいことを考えなくても、自然と栄養バランスを整えることに繋がります。何品目食べたかを数えるよりも、お皿の上を見て「色とりどりかな?」と感じるだけでいいんです。

ビタミンやミネラルは、野菜や天然塩、スパイス、ハーブから。日々の料理に少し加えるだけで、味わいも栄養価も豊かになります。

たんぱく質は、肉や魚だけじゃなく豆類中心に。動物性たんぱくに偏らないことは、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)の多様性を保つことにも関わってきます。腸の環境が整うことは、免疫機能やメンタルヘルスにも影響すると言われていますので、豆類を取り入れることは、見えないところで体を整えてくれているのかもしれません。

そして脂質は、酸化しにくい良い油を選ぶこと。エキストラバージンオリーブオイルなどに含まれるオレイン酸やポリフェノールは、酸化ストレスを抑える働きがあります。逆に、酸化した油を摂り続けると、体内で炎症を引き起こす要因になるとも言われています。「どんな油を選ぶか」は、小さなことのようで、毎日積み重なると大きな差になっていく部分です。



台所は、わたしの薬剤室。
庭の恵みが、ここで毎日の元気に変わっていきます。

特別な手間をかけなくても、彩りを意識して、豆類やハーブ、良い油を少し選ぶだけ。それだけで、台所は立派な「薬箱」になります。

小さな一歩の積み重ねが、まくりでいのちき。



​えぐちまお(江口麻緒)



#キッチンファーマシー #台所薬剤室 #森林療法