最近、私の中でひとつの世界観が育ってきました。それが「Edible Garden(食べられる庭)」。
「土にふれ、風を感じる」というのは、感覚的な話だけでなく、実は科学的にも面白い裏付けがあるんです。今日はそんな視点も交えながら、庭という場所についてお話ししたいと思います。
庭編(Edible Garden)
🌱食べられる庭は、わたしの宝箱🌱
最近、私の中で育ってきた世界観のひとつが「Edible Garden(食べられる庭)」。
土にふれて、風を感じて、小さな命と向き合う。それは、自分自身の命を大切にすることでもあります。
実は、これには科学的な裏付けもあるんです。英ブリストル大学のクリス・ロウリー博士の研究チームは、土壌に存在する「マイコバクテリウム・ヴァッカエ」という細菌が、脳内でセロトニンを増加させ、不安行動を減少させる神経群を活性化させることを発見しました(2007年)。
とは?
この研究のきっかけも興味深いものでした。もともとウガンダのキョガ湖周辺の土壌で発見された菌で、その地域に住む人々は結核ワクチンへの反応が他の地域より良いことが分かっていました 。
その後、肺がん患者にこの菌を投与する臨床試験では生存期間に差はなかったものの、患者の気分が改善するという結果が得られたそうです。
別の研究では、この菌を生きたまま食べさせたマウスは、迷路をより速く、不安行動も少なく進むことができた という報告もあります。
「ガーデニングは天然の抗うつ剤に触れる行為」というのは、あながち大げさな表現ではないんですね。
土に触れることで、私たちは知らないうちに、こうした「自然の薬」を取り込んでいるのかもしれません。
そしてもうひとつ。土・水・火・風・空という五大元素。これはアーユルヴェーダの考え方ですが、実は現代栄養学とも響き合う部分があります。
季節の温度・湿度差を活かすというのも、実は大切なポイントです。植物は環境のストレスに応じて、抗酸化物質(フィトケミカル)を増やすことが知られています。これは「ホルミシス効果」と呼ばれるもので、寒暖差のある環境で育った野菜ほど、甘みや栄養価が増す傾向があります。
つまり、自然のリズムに身を委ねることは、決して非効率なことではなく、むしろ野菜たちにとっても、私たちにとっても、必要な「揺らぎ」なのだと思います。
小さな種から、大きな元気へ。
「育てる」ことは、自分を整えること。
庭は、わたしの畑の薬箱です。
📚参考:Lowry et al., 2007, Neuroscience / Matthews & Jenks, Sage Colleges
では
10/25森林療法協会フォーラムのお知らせと申込み
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えぐちまお(江口麻緒)
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