「元気ですか?」
毎日当たり前に使っているこの言葉。
でも考えてみると、不思議ですよね。
「元気」の「気」って、いったい何だろう?


    

「気」は身近なところにある


ご飯を食べて元気になる。
好きな人に会って元気をもらう。
森の中を歩いて気持ちが整う。
手を当ててもらって、ほっとする。
私たちは毎日、
「気」の存在を感じながら生きています。
目には見えない。
手でつかめない。
でも確かに、そこにある。

    

実は、身体の中に電気が流れている



実は、身体の中に電気が流れている
江口鎮白と俊博がよく話していたのが
**「体内に流れている微量の電気」**のことでした。
驚くかもしれませんが、
私たちの身体の中には、
本当に電気が流れています。
筋肉は運動神経に電気が流れることで動き、
心臓も、脳も、電気信号で動いています。
そのエネルギーの源がATP(アデノシン三リン酸)。
食べたものが細胞の中のミトコンドリアで燃焼され、
ATPというエネルギーに変換される。
ATPはどんどん作られつつ、
どんどん消費されていく。
生物学者・福岡伸一先生はこれを
**「動的平衡」**と呼んでいます。
物質とエネルギーの絶え間のない流れ——
その流れの上にバランスをとっているのが
**「命」**というものです。




    

素粒子・光子・ホルモン——すべてがつながっている


さらに深く見ていくと——
物質の最も小さな単位である素粒子
光のエネルギーの粒である光子
そしてホルモンの働き、
アミノ酸サイクルの働き——
これらはすべて、
ミクロの世界でのエネルギーの流れです。
東洋医学でいう**「気・血・水」**は、
まさにこれらの言い換えと言えるかもしれません。
——エネルギーの流れ(電気・ATP・素粒子)
——栄養と情報の流れ(ホルモン・アミノ酸)
——体液の循環(リンパ・細胞液)
古代の人たちは、
科学の言葉を持たないまま、
身体で感じてこれを知っていたのかもしれません。


    

気功と手のひら療治——何が違うの?


「気」を使った療法は

世界中に古くから存在します。

内気功——呼吸・瞑想・体操で

自分の内側のエネルギーを高める。

外気功——気功師が手や意識を使って、

相手の身体にエネルギーを届ける。

では手のひら療治は?

大きな違いは——

**「誰でも持っている」**ということです。

気功師のような特別な修行は必要ない。

お母さんが子どもの頭を撫でる時、

おばあちゃんがお腹をさすってくれる時——

その手のひらにも、癒しの気が流れている。


    

「してあげる」ではなく「自然に手が出る」


江口達の書物を読んで、

私がもっとも深く感じたことがあります。

彼らがよく使う言葉——

「手を当てさせていただく」

この言葉の含みは、

「してあげる」ではないのです。

転びそうなおばあちゃんが側にいたら、

思わず支えてしまうような——

当たり前の、人としての行為。

自然に手が出て支えるような行為。

犬や猫でさえも、

子を産めば当たり前のように

子を大切に保護するような行為。

それが「手を当てる」ということの本質でした。




    

手を当てる人の「思い」が問われる


だからこそ、手を当てる時こそ、

当てる人自身の思いが問われます。

「自分だけ良ければいい」

「今だけ、金だけ、自分だけ」

そういう思いで手を当てると——

かえって手を当てた自分が疲れてしまう。

本当の「気」は、

見返りを求めない純粋な思いから

自然に流れ出るものなのかもしれません。

たなごころとは、愛の別名なのかもしれない。


    

世界中にある「気」の文化


この概念は日本だけではありません。

日本——気(き)

中国——氣(チー)

インド——プラーナ

ハワイ——マナ

西洋——エーテル、バイタルフォース

時代も場所も違うのに、

人々は普遍的に「目に見えないエネルギー」の

存在を感じてきました。

科学がまだ完全に説明できないだけで、

現象は確かに存在する。




    

私自身が、証人です


長年のアトピーとの闘いの中で、

私はこのことを身をもって感じてきました。

薬で症状を抑えても根本から治らなかった。

それは「エネルギーの不循環」——

身体の中の気の流れが滞っていたから。

食を整え、

手のひらで身体を温め、

自然の中で気を感じる。

その積み重ねで、

私の身体は変わっていきました。

気は、確かにある。

曾祖父・鎮白と俊博が伝えようとしたのも、

きっとそのことでした。




次回はたなごころ③「森のたなごころ」——

国東の森で感じる、自然の気をお伝えします🌿



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