ホロコースト考 第ニ回 ~ユダヤ人とは誰か? その1~ | 今日の韓流通信(旧)

ホロコースト考 第ニ回 ~ユダヤ人とは誰か? その1~

■第二回 ユダヤ人とは誰か? その1


現在、ユダヤ人というと恐らくイスラエル人を指すと思う人が多い事だと思います。
しかし、その認識は正しくありません。実は現在、イスラエルに住む「ユダヤ人」には2種類の人がいるのです。
ユダヤ人とは何者かを説明するならば、話は古代イスラエル王国に遡らなければなりません。


ユダヤ人とは本来、古代イスラエルに居た十二の支族の内、ユダ族の末裔です。
古代イスラエル王国からは二つの民族が誕生します。
ユダ族(ユダヤ人)とイスラエル族(失われた十支族)です。
ユダ族とイスラエル族の確執から紀元前九二二年、南北イスラエル王国に分裂しました。
この辺りの経緯をキチンと語るとなると旧約聖書丸々全ての解説が必要となるのでここでは触れない事にし、大まかな歴史で説明します。
北イスラエル王国は紀元前七二二年、アッシリア帝国により滅亡します。その際、首都に住んでいた貴族階級約三万人を捕虜にしました。これがアッシリア捕囚です。
その後もアッシリア帝国は勢力拡大を続けましたが、新バビロニアとメディアの連合軍により、アッシリア帝国も終焉を遂げます。
北イスラエルの十支族は「列王記」、および「歴代史」より、アッシリア捕囚より三百年後まで、その存在を確認できます。しかし、その後記述が一切なくなり、歴史の表舞台より姿を消してしまいます(一説には日本の天皇家もその内の一支族と言われている)。


一方、ユダ王国(南イスラエル王国)はアッシリア帝国の滅亡後、バビロニアに隷属していたが、アッシリア滅亡後二十五年たった時、バビロニアに反旗を翻します。
その結果、王は捕らえられ、王子は全て殺されてしまいました。
さらに翌年には町は焼き払われ、エルサレムに居た民のうち、貧民を除き全ての民がバビロニアに連行されました。これが『バビロン捕囚』です。
ユダヤ人は達はそれまで『旧約聖書』の影響のみ受けていました。しかし、『バビロン捕囚』の間に彼らは変節してしまったのです。彼らは、捕囚中、バビロニアの宗教や商法に触発され、『旧約聖書』とは全く違った発想を持つようになってしまいました。それが「タルムード(教訓)」と呼ばれる物です。
その後紀元前五三七年、ユダヤ人達は解放されて、再びパレスチナに戻る事になりますが、その後様々な事情を経て、スペインに流れていきます。
彼らは一四九二年までスペインに居ました。その後スペインから追放されて、北アフリカへと移住し、アラブ人と共に生活していました。
彼らはアブラハムからイサク、ヤコブの血を引いていて、容貌はアラブ人とほぼ同様です。そして、現在のイスラエルにおいて彼らの人口はたったの10%にしか過ぎないのです。


では、イスラエルに居る残り90%を占めるユダヤ人とは一体何者なのでしょうか?


その2へ続く



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