うちの長女が不登校になったのが12年ほど前の事でした。
その頃はまだそんなに周りに不登校の子はおらず(私の子供時代よりはもちろん多かったでしょうが)、悩みを打ち明ける人もおりませんでした。
そしてアメブロを書き始め、たくさんのブロ友さんと励まし合いながらなんとかやっていました。
でもそれからしばらくすると、身近な友人知人の子供たちの不登校の話もよく聞くようになりました。
テレビのニュースでも不登校児の増加が著しいと取り上げていました。
その中で”今の子供たちは心が弱い”とよく言われます。
果たしてそれは子供たちが悪いのでしょうか?
私は社会全体のせいだと思います。
社会全体で子供たちを管理監視しストレスを与え、無菌の状態で育てるからだと思うのです。
子供は”子供だけの世界”で成長しなければいけません。
そこに大人や社会が介入し過ぎなのです。
交通量の増加や、悪質な犯罪も増え心配する気持ちももちろんわかります。
しかし常に大人の監視下においてしか遊ぶ事の出来ない子供たち。
心が強くなるはずがありません。
私達の子供の頃は”危ない事、汚い事、悪い事”をして成長して来ました。
秘密基地を作って、そこで捨て猫を飼ってみたり。
落とし穴を作ってみたり。
探検だと言って、通り町まで自転車で行って暗くなっても帰れなかったり。
落ちた飴を拾って食べるのも当たり前(笑)
”けいどろ”という遊びでは、近所の敷地内も縦横無尽に逃げ回りました。
シャッター付きモータープールの屋根の上も走りました。
万引きなんかもしたりしました(^_^;)
でもそう言ったひとつひとつの経験が心を成長させてくれました。
当然そこには親の存在はありません。(後に叱られはしますが)
でも今はどうでしょう、公園遊びには常に親が同伴。
ケンカの声が聴こえると、すぐさま仲裁中断。
小さな頃から習い事も活発で、当然そこは大人の管理下。
自家用車が当たり前の時代なので、休みの日は家族とお出かけ。
行きたくもないのにショッピングモールに連れて行かれます。
アウトドアと行っても安全が確約された親の管理下で、行儀良くお遊びです。
学校ではあだ名で呼ぶ事が禁止され、男女限らず●●さんと呼ぶなどの厳しい規制。
1週間のうちで子供だけで遊ぶ時間がどれだけあるでしょうか?
ひょっとすると学校の行き帰りだけ?かも知れません。
うちの家の前に公園があるのですが、子供が掃除用具ロッカーの屋根に上っただけで
「降りなさい!あなたどこの子なの?」と大人が言います。
公園のお花を摘むと近所の老人が「それはおばちゃんが水をあげているから取らないで」と言います。
そして家に帰った子供たち
「手洗いしなさい、うがいしなさい、宿題したの?お風呂はいりなさい、早く寝なさい」などなど…。
疲弊しないわけがありませんよね。
今の世の中仕方ないところは、多々あります。
それは私も現代社会で子育てしているのでわかります。
だからこそせめて、家の中だけでも緩めてあげないといけないのが今の子育てだと思うのです。
じゃないと子供たち息が詰まります。
「物の溢れてる時代に育って贅沢だ」なんてよく言いますが、私達も戦時中育ちの人たちからしたら贅沢です(^_^;)
昔は家が厳しくても、外に出れば子供の世界があり伸び伸び出来ました。
今は家も外も厳しい。
そしてそのストレスを弱者に向ける人も多くいます。
でもそれを出来ない優しい子が…不登校やひきこもりという形になるのではと思います。
わたしは一旦その社会を遮断して、ひきこもる事は決してマイナスではないと考えます。
「心の成長をやり直す」と考えてみてはいかがでしょうか?
漠然とした言葉になりますが、まずご自分を信じてみて下さい。
人に恥じるような悪事をはたらいて生きて来られましたか?
きっと大半の人が今まで”真面目にこつこつやって来た”親御さんばかりではないでしょうか。
子供さんもそうです。間違いないです。
社会の在り方を変えるのは難しいです。それらを除けてあげる事は出来ません。
それにはこちらに耐性をつけるしかないのです。
簡単な事です。親が自分自身を信じ、子供を信じる。
そうすると笑顔で見守れます。優しく諦められます。
こけないように手を繋いで目の前の石を除けようとするのではなく、こけて助けを求められたら笑顔で手を差し伸べてあげればいいのです。
家の中が”温かい布団”になるだけで、子供は子供の心を成長させ強くなると思うのです(*^_^*)
長々ととりとめのない投稿になってしまいましたが、読んで頂きありがとうございました☆