「ジャパンカップGⅠ」(30日、東京)
王者復活へ豪快デモだ-。3世代のダービー馬が集結する決戦、最年長のメイショウサムソンは27日、栗東DWで最終追い切りを行い、鋭い伸びで6F79秒7の1番時計をマーク。5馬身先着を決めた。凱旋門賞の疲れも取れて、万全の態勢で国内復帰戦に臨む。27日に決定した枠順はダービーを制したときと同じ(1)枠(2)番。石橋守とのコンビ再結成で、昨秋の天皇賞以来のタイトルを狙う。なお、28日から一部ウインズで前売り発売される。
まるで野獣のような、迫力満点の動きだった。メイショウサムソンが栗東DWで力強い伸び。海外遠征でも一緒だったファンドリコンドル(5歳500万下)が9馬身先行したが、獲物をじわじわと追い詰めるように徐々に差を縮めて、直線では外に馬体を合わせる。GOサインを受けると、フォームをグッと沈めて、一瞬にして5馬身突き放した。6F79秒7-38秒1-11秒7は、この日のDWの1番時計。文句なしの内容だった。
背中には石橋守の姿があった。武豊が先週の京都で落馬負傷。昨年の宝塚記念2着以来、約1年5カ月ぶりのコンビ再結成となった。松本オーナー、高橋成師からの騎乗依頼を受けたときは驚きを隠さなかったが、快く受諾。「また指名していただいて、オーナー、先生、スタッフに感謝したい。本当にいいレースをしたい気持ちでいっぱい。責任感はある。ユタカくんからバトンタッチみたいな形で受けたんで」と気を引き締めた。自らを慕う、弟分の武豊からも「頑張ってください」とエールを送られた。
気心は知れている。デビュー当初から調教にも乗り、ともに戦いを重ねたパートナー。久々にまたがって成長を感じた。「厩舎から坂路へ並脚で乗っていたけど、かなり落ち着きが出たなと感じたし、追い切りを終えて体つきもシャープになったかな」。ケイコの中身にも手応えをつかむ。「ある程度やっておいてくれ、という指示。順調にいっている感じで、月並みだけどいい感触だった」。不安は何もない。
国内復帰戦を万全の態勢で迎えられる。凱旋門賞から帰国して、千葉県白井の競馬学校で着地検疫を受け、東京競馬場に入厩。秋の天皇賞を視野に入れていたが、馬体が回復せず見送った。栗東に戻ってからは慣れた環境で調教を重ねることで調子を取り戻した。高橋成師は「以前と変わらずいい調教がこなせた。何の心配もいらない。フランスの疲れもなく、向こうでも違う面が出たし、本当の意味で完成してきた。今まで以上の何かを出してくれるんじゃないかな」と期待は大きい。
枠順は06年ダービーを制したときと同じ(1)枠(2)番。まるで勝利の女神が手招きしているようだ。「二千メートルと違い、直線は長いから別にどこでも良かったが、ロスなく回れるし、いいんじゃないかな」と丸山助手。昨秋の天皇賞以来となるG1奪取へ舞台は整った。
-デイリースポーツ-


