
未勝利の左回りでもノープロブレム。昨年の有馬記念馬マツリダゴッホが、美浦ポリトラックで最終追い切り。課題とされる左回りも苦にすることなく、軽快なフットワークで駆け抜けて好タイムをマークした。万全を期するために天皇賞・秋をパス、2つ目のG1タイトル奪取へ万全の状態で臨む。なお、枠順は27日に確定、28日に一部ウインズで前々日発売が行われる。
前夜に降った雨の影響もなく、スッキリと晴れ渡った美浦トレセン。坂路で軽くウオーミングアップ(4F64秒6)を終えたマツリダゴッホが、主戦・蛯名を背にポリトラックへ下りてきた。
トレードマークの白いシャドーロール。十分に助走を取ってから、ゆったりとスタートした。それでもよほど走りやすいのか、いきなり1F13秒9のラップを計時。さらにスピードに乗って3角から4角へ。課題とされる左回りもスムーズにクリア。直線を向いてもそのスピードは鈍ることなく、馬なりのまま駆け抜けていった。6F74秒8-35秒9-11秒7。決して無理をすることなく、実戦を思わせるような好タイムを叩き出してみせた。
「もうだいたいできてているから。今週も左回りでやりたかったからポリトラックにしたけど、走りやすいんだね。(予定より)時計は速くなったけど、すごく滑らかに走れていた」と見届けた国枝師は満足そうに振り返る。19日に同じ左回りの北Cで行われた1週前追い切りでは、「動きが物足りなかった」と手綱を取った蛯名はいまひとつの様子だった。ところがコースが変わったせいなのか、それとも左回りに慣れてきたのか、この日の走りは確実にピークに近い仕上がりを思わせるものだった。
「秋の深まりとともに状態を上げていく。ずいぶん落ち着いてきたし、状態としては100に近い」とトレーナーは状態面に太鼓判を押す。9番人気でアッと言わせた昨年の有馬記念。その当時の出来にかなり近づいてきたことをアピール。3世代のダービー馬に今年の菊花賞馬。さらに海外からの遠征馬と強豪がそろった。「そうそうたるメンバーだけど、ダービー馬3頭を負かす千載一遇のチャンス」と意欲を燃やしている。
カギは左回りに尽きる。重賞5勝を含む7勝を挙げた右回りの中山に対し、左回りの東京ではこれまで2戦して未勝利。3歳時に青葉賞で4着したが、昨秋の天皇賞では大外枠の不利も響き15着に大敗している。「左回りを懸念されているけど、調教でも問題ないし競馬がちゃんとできれば気にならない」と指揮官はキッパリ。強敵相手でも自分のスタイルを貫くだけ。正攻法の好位抜け出しで、府中の直線を押し切ってみせる。
-デイリースポーツ-




