愚者は絶望の中
死を待っている
振り返った道のり
愚者の足跡は
消える
何も手に掴めなかった
求めるものは遠ざかる
強く願えば願うほど
求めれば求めるほど
それは去ってしまう
遠い場所に行ってしまう
愚者はいつも孤独だった
慣れていたはずの孤独
しかし もう耐える力は残っていなかった
愚者は
叶わぬ夢を想いながら
星を見上げた
涙が1粒流れ落ちた
想いが涙とともに砕けちった
愚者は力尽き
静かに目を閉じた
穏やかな静寂が愚者の身体を包み込む
何も見えない 何も聞こえない
愚者の身体から魂が解放された時
空高く舞い上がるのか
地の底へ堕ちるのか
そこは誰も知らない場所
行く先は愚者にはわからない
ただ死を望むだけ