作家・塩野七生さんと五木寛之さんの対談集
『おとな二人の午後』の中に、
「アートを最高にたのしむコツ」として、こんなやりとりがあります。
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「そうそう。オペラは退屈だという人がいるけれど、
それはちゃんと鑑賞しようと思うからだめなんで、
あれは贔屓の歌手をつくらなきゃだめなんです。」
(中略)「また展覧会を見るコツっていうのも、
ぼくはひそかにひとつもってるんだけど、それはもしも盗むとしたら、
ここにある絵の中でどれを盗むかということを
本気で考えながら絵をみると、
とっても真剣になれる、ということ。」
(本文より引用)
お二人ともアートの鑑賞には<自分をもちこむこと>を勧めています。
これ、とってもよくわかります!
たとえば買い物だって、
全然手が出ないようなハイブランドのクチュールを見るよりも
シーズンのはじめに、ちょっと頑張れば手に入りそうなブランドの
スーツやワンピースなんかを下見するほうが、わくわくしませんか?
着たときの、いつもよりキレイに見える自分の姿を想像したり、
ご贔屓の俳優さんともしかしたら舞台から目が合う一瞬を期待してみたり、
あの美しい絵が壁にかかっている寝室でくつろぐ時間は
どんな気分だろう・・・とか
「その品(人)がある(いる)ことで華やぐ私
」を想像するのは、とてもウキウキします。
だって、誰しも一番興味があるのは<自分のコト>だから(笑)
自分ゴトになった途端、ぼんやりしていた五感が一気にパッとめざめて
細胞が、気持ちがウキウキと騒ぎ出すのです
。
ということで、たとえば都内で仕事や用事を済ませたあと、
空いた時間に「買ってかえって、部屋にかざろう」というつもりで
画廊をまわってみる、なんていうのはとてもオススメ。
ちなみに今週私が行ってきたのはコチラ!
靖山画廊 ― 塩崎 顕 展 ―
http://www.art-japan.jp/artist/000033.html
塩崎さんのホームページ
会期:10月23日(土)-11月5日(金)
開廊時間:11:00-19:00 (最終日は17:00にて終了)
会期中無休
『瓢箪から駒』
塩崎さんの作品には
躍動感と華
、そしてくすっと笑えるユーモア
があって
日本画なのに、
まるで短編小説か謎解きを読んでいるように面白い。
運よく本人に会えれば作品や制作のお話なんかも聞いてみたり、
その気になれば商談できちゃうライブな面白さも、
画廊という場に足を運ぶ特権です
。
いきいきとアンテナの立った感性で見るアートは、とても楽しいもの。
それに吸収力もグンとUPしていますから、<たしなみ力>もアガりますよ~


