【勇者と魔王の禁断の恋】


作:笛吹魔音+(ぴこ)


魔王(性別不問(出来るなら女性希望))


勇者(性別不問(出来るなら男性希望))


王女(♀(両声類さんなら男性可))


改変自由です。

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魔王「はぁ、我はなんて事をしてしまったのか。
いくら愛しの勇者に逢いたいからと言って
興味も無い王女を攫ってくるとは。
王女よ、誠にすまない。
我の勝手な願望のために巻き込んでしまって。」

王女「何をおっしゃいますの?恋をするという事はとても素晴らしいのですわよ?その事で悩む方に悪い人は居ませんわ。」

魔王「なんだと?恋をする者に悪い者はいないじゃと?
面白い事を言う人間じゃな。
攫われたのに我の想いを応援するとは。
しかし、それも勇者が来るまでじゃ。
勇者は我の想いに気付かず、我を倒し
王女のお前を連れ、城に凱旋するであろう。
申し訳ないが、しばらく囚われの姫でいてもらう。」

王女「わかりましたわ。でも上手くいく事を願っていますわ。」

~数週間後~(読まなくてもいい)

魔王「よくぞ参った、勇者よ。
王女を助けたければ我を倒すがよい!

どうした?何故かかってこない!
勇者とあろうものが我に恐れをなしたか!?」

王女「お待ちください!戦いをお止めくださいませ!」

魔王「王女よ、何故ここに居るのだ。
部屋に閉じ込めて置いたはず!」

王女「魔王様、あなたの想いを知っている身からすればこれ以上無駄な戦いはやめて頂きたいのです。あなたは勇者様がお好きなのでしょう?」

魔王「っ!!それは言ってはならん!
その言葉をそれ以上言うでない!
我は魔王なり。
願望は叶う事無く、光と闇の戦いをせねばならぬ。」

勇者「………。(チャキッ)」

魔王「っ!勇者よ、何故剣を収めるのだ。
我と戦うのでは無いのか?」

勇者「自分もこの場で言うべきではないと思っていた。しかし今の言葉を聞いたら黙っている事は出来ない。魔王、自分も魔王の事が好きだ。」

魔王「なん…じゃと?勇者、今の言葉誠か?
勇者、お主も我の事が好きと申すか。」

勇者「勇者は嘘を吐かない。」

王女「良かったですわ!魔王様に勇者様!」

魔王「そうか、我等は相思相愛だったのか。
ならば戦いは止めじゃ!」

勇者「本当か?」

魔王「愛する者の国に攻め入るなど出来よう事か。
今すぐ配下に侵攻を止めるよう御触れを出そう。
そしてそなたの国と同盟を結ばせてもらう。」

勇者「魔王、ありがとう…。」

魔王「それで、その…気が早いかもしれんが
我と婚約してもらえないだろうか?
決してそなたが他の者に盗られるのが
嫌だからとかではなく
なんと言うか…す、好きだからじゃ。
それに同盟を結ぶのに都合も良かろう。」

勇者「婚約か。わかった、受け入れよう。自分も魔王が他の者に盗られるのが嫌だから。同盟を結ぶ為王に伝えよう。幸い、ここには王女様が居られる。それと………好きだ。」

魔王「そうか、ありがとう勇者よ。
我も愛してるぞ。」

勇者「自分も愛しているよ。」


#声劇台本