「プレッシャー感じてない」と紀平 トリプルアクセル、演技で真央との違いは?
村上佳菜子らが解説 3/18(月) 14:28
「プレッシャーも特に感じていません。いい心境で(ここまで)きている」
フィギュアスケートの世界選手権(20~24日、さいたまスーパーアリーナ)を前に18日午後、女子シングルの日本代表の記者会見が開かれた。ひときわ発言に注目が集まったのが、トリプルアクセルが武器の紀平梨花。会見では大舞台を前に、疲れも感じず緊張もしていないと語り、シニア1年目、16歳の紀平は死角なし、といったところだろうか。
「トリプルアクセルを成功させれば、難易度の高いプログラムになるので、点数が高くなると思いますが、その分、リスクも高い。今季もショートで失敗してフリーで逆転ということが多かった。失敗すると、完璧に滑った選手が上にくる可能性もあります」
さんは指摘する。本田武史 ただ、トリプルアクセルに頼ったプログラムは諸刃の剣。解説者の
「紀平さんは、スピードに乗せて、ジャンプにつなげていく技術を持っています。筋肉をうまく反応させる力に優れている」
紀平はインタビューで、「筋肉」の状態についてよく発言することからも、佐野さんはこう解説する。
「紀平さんは身体能力が高く、体の線をきれいに美しく見せられるジャンプを跳びます。多少軸がぶれても、くいっと空中で体勢を整え、着地できるのです」
一方、佐野さんは、紀平の「線」を高く評価する。
「風を切るように跳ぶのが紀平選手、羽根がふわっと浮くように跳ぶのが浅田さん。どちらのほうがいいというわけではなく、それぞれ個性があって魅力的だと思います」
さんは、紀平との違いについて次のように表現する。村上佳菜子さんだ。プロフィギュアスケーターの浅田真央 トリプルアクセルといえば、やはり
「紀平さんは、トリプルアクセル以外のジャンプもことごとくクリーン。回転不足もとられず、高得点を狙える3回転ジャンプを持っています。トリプルアクセルが入れば一気に得点力が上がります」
さんは次のように話す。佐野稔 解説者の
昨年12月の全日本選手権では、ショートの冒頭でトリプルアクセルを失敗して転倒。フリーで2本のトリプルアクセルを着氷し、挽回したものの、ショートもフリーも2位の坂本花織が総合力の高さで優勝した。
同じ16歳のロシアの代表アリーナ・ザギトワも脅威だ。昨年12月のグランプリファイナルでは紀平に敗れた。しかし、そこはオリンピックチャンピオン。
「大舞台で実力を出せる選手。世界選手権に照準を合わせ、調整してくると思います」(本田さん)
ロシア勢といえば、今大会には出場しないものの、ジュニア選手のアレクサンドラ・トルソワが、3月の世界ジュニア選手権で4回転ジャンプを2本決めて優勝し、“女子4回転時代到来”を感じさせた。来季は、紀平の強力なライバルになることは間違いない。
まさに、群雄割拠の女子シングル。日本代表に今大会でメダルを勝ち取ってほしい。
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