万全期す！真央に３つの金プラン
【全州（韓国）３０日＝佐藤ハルカ】“３本の矢”で勝負！ 前日の女子フリーで今季国際大会で自己ベストをマークし、優勝したバンクーバー五輪日本代表の浅田真央（１９）＝中京大＝が、エキシビションで華麗な舞いを披露した。３１日に帰国するが、バンクーバー入りの時期や練習拠点によって異なる「３パターン」の最終調整法を用意していることが判明。競技まで約３週間となった五輪本番に向け、万全の態勢をしく。
１本の矢では、折れやすい。２本、３本…。真央が五輪本番に向け、万全を期す３つの選択肢を用意する。
真央は３１日に帰国するが、関係者によれば、「いろんなパターンで練習できるように用意しています。帰国後、真央の体調を見て決めたい」。これまでは母校の中京大でギリギリまで練習し、女子ショートプログラム（ＳＰ、２月２３日）直前の２月２０日前後に現地入りする計画を立てていた。
だが、事態は変化した。師事するロシア人のタチアナ・タラソワコーチ（６１）が四大陸選手権直前に体調を崩し、この大会で合流することができなかった。プログラムの最終チェックがなされなかったため、一度帰国した後、ロシアを訪ね、同コーチの指導のもとで総仕上げを行うプランも急浮上。
これとは別に、タラソワコーチとともに早めにバンクーバー入りし、時差に慣れながら練習する、という案も出ている。「国内」「ロシア」「バンクーバー」のいずれを選択しても、練習場所となるスケートリンクの確保や宿泊場所、航空券の手配などを済ませ、細心の準備を整えているのだ。
今大会のＳＰではトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）が回転不足となり、３位と出遅れた。五輪で金メダルを争うライバル金妍児（キム・ヨナ、１９）＝韓国＝は世界歴代最高得点（７６・２８点）を持ち、ＳＰを得意としている。今季の国際大会３戦のＳＰは一度もトリプルアクセルに成功できず、いずれも５０点台と低調だった真央は「五輪での勝負のポイントはＳＰ。出遅れてしまうとフリーも大変になる」。
競技開始まで約３週間。「五輪までしっかり毎日練習したい。十分頑張った、と思って本番に臨みたい」。“３本の矢”が金メダルを射抜く。 2010.1.31 05:03
http://www.sanspo.com/sports/news/100131/spm1001310507001-n1.htm
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