『北斗の拳』、40周年。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 週刊少年ジャンプで『北斗の拳』の連載が開始されてから、本日で丁度40年となります。

 連載開始当初は、私は丁度週ジャンを読んでいない時期だったので、後で従弟の持っていたバックナンバーをまとめて読ませてもらったら、その劇画調の絵柄に圧倒されたと共に、のめり込んでしまいましたよ

 小池一夫劇画村塾出身の原 哲夫先生の手によるその筋肉描写は、後に『魁!! 男塾』や『スーパードクターK(何で医者があんなムキムキなんだ…)』、そして『蒼き流星SPTレイズナー』の第2部(笑)等、多くのフォロワーを生み出しました。

 核戦争後荒廃した世界で、主人公ケンシロウの繰り出す北斗神拳の「人体の経絡秘孔を突く事により敵を倒す」というもっともらしい設定が妙な説得力を生み出し、その秘孔を突かれた敵の

ひでぶっ!!

あべし!!

たわば!!

といった断末魔は、狙ったワケでは無かったのでしょうが、その劇画調の絵柄とのギャップにより「シリアスな笑い」を生み出しました。この「劇画でギャグをやる」という手法は、後の『花の慶次 -雲のかなたに-』において、更に磨きが掛かる事になります。

 しかし、ヘタに人気が出てしまった為に、長兄のラオウを倒した事で完結したと思われた物語は、その後もカイオウ編へと続く事になり、原作者の武論尊先生は、連載終了後は2ヶ月ほど一休みして続編の構想を練ろうとしていたのに、翌週からまた続きを書かされるハメになり、おかげでカイオウ編以降に関してはほとんど憶えていないそうです…

 

 早くも連載開始の翌年から始まった東映によるアニメの方も、ケンシロウの眉がやたらぶっとい↑のが気になりましたが、そのケンシロウの神谷 明氏による熱演や、千葉 繁氏によるナレーション及び雑魚キャラの収録時の絶妙なアドリブも相まって人気を呼びました。しかし、その原作の穴を埋める為の「南斗人間砲弾」といった東映サイドによるアレンジは、原作サイドからのクレームを受け、以後、原作サイドによる監修が入る事態となってしまいました。もっとも、それだけに、却って原作の重厚な世界観の再現に成功したと言えるでしょう。「世紀末」を描いた作品だけに、敵役にデーモン閣下コグレ様)が登場した時は、さすがに噴いてしまいましたが(笑)。