オレは、「トーホグズン」には成れない…。 | 有栖川まおの愛が止まらないR

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「有栖川まお」のガンダムで倉木麻衣な日々の出来事を綴ったブログです。

 20年以上住んでいた仙台から東京に移り住んで四半世紀が経ちますが(うっ、歳がバレる…汗)、「有栖川さんって仙台出身なのに訛りが無いですね」ってよく言われます。そう、私は仙台弁(トーホグ弁、ズーズー弁)」という物に、昔から違和感を感じていたのです。周囲の人間の話し言葉と、教科書で習う言葉やTV等のメディアで話されている言葉が異なっているのが、「東北=田舎」という意識を抜きにしても、何だか凄くイヤだったのでした。

 幼い頃、親父の実家で仏壇に手を合わせていると、シルクハット姿の遺影があったので、これは誰かと親父に尋ねると、「お前のおっぴさんだ」という言葉が返ってきました。「おっぴさん」って一体何だと問い直すと、「おっぴさんはおっぴさんだべ!?」と、逆に怒られてしまいました…。その意味(「曽祖父母」を指す言葉)を知ったのは、ずっと後年になってからの事でした。当時、その親父によく船釣りに連れて行かれたのですが、その船に同乗していた親父の友人の話す言葉が、悉く理解不能でした。石巻だったので、仙台弁と言うよりもケセン語だったのかもしれませんが、何気なく「まるで韓国の人と話してるみたいだ」と言ってしまったら、露骨にイヤな顔をされましたっけ…そりゃそーか)。
 他にも、周囲の友人が「おどげでねぇ」とか「おしょすい」とか話しているのを聞く度に、「お前は何を言ってるんだ」と問い質したくなりましたが(「おしょすい」って、ずっと「小便したい」って意味なのかと思ってましたよ…)、当時の私はいじめられっ子だった事もあって、こうした仙台弁を耳にする度に、当時の黒歴史が蘇ってくるのです…。この点においても、私の中には仙台弁に対する潜在的な嫌悪感が存在し、無意識のうちに標準語ばかり話すようになったのかもしれません。逆に私の叔母は、神奈川に何十年も住んでいながら、「捨てる」事を「なげる」と言ってしまって馬鹿にされたりと、いまだにトーホグ弁が抜けなかったりするのですが…。