もうすぐクリスマスと言う22日の火曜日、出社すると人事から呼び出しが。伺うと、先週金曜に中国人パワハラ部長の件でした。で、人事からの提案は私は辞めなくて良いと。しかしそれは金曜に話した通り辞める気持ちは変わらないと言いました。
で、人事部長から2つの話があるとの事です。1つ目は、私の退社の気持ちは変わらないだろうから来年1月末の契約満了日までは在宅勤務と言う名目で給与は全額支払うので出社しなくて良いとの提案。2つ目は、例のパワハラ部長は任期途中だが中国に帰す事になった、との事。

自分ははなから辞める覚悟だったので机の中もパソコンのデータも全て片付け済みである事を伝えると、なら明日もう一度出社して1月末日付の退職手続きを済ませてしまいましょう、そうすれば明日が最後の出社日です、との事。

で、翌日会社に行って人事担当者に「もう彼等に会うつもりはないので今日来て手続きをしてる事は連絡しないでくれ」と言って会議室で手続きをしていると例のパワハラ部長と最初に話をした中国人上司の2人が入って来ました。
人事担当者に「会わないって言ったじゃないですか! なんで知らせたんですか!?」と、抗議したんですが、人事担当者は済まなさそうに、「どうしても渡したい物があると言われて、(私が)来たら連絡くれと言われたので。。。」と。

パワハラ上司2人は手に紙袋を持ってそれを私に差し出して、3年勤めてくれた感謝のせめてもの記念品ですと。

で、思わず出た言葉が

No!!!  No Thank you !!!! 

でした。
彼等はその紙袋をどうして良いものか分からず、とりあえずテーブルの上に置いたのですが、私はちょうど最後の書類にサインし終わった時だったので、憮然とした態度で、人事担当者にこれで終わりの確認をしてそのまま彼等とは目も合わさず部屋を出てエレベーターホールに向かいました。

帰る電車のなかで、先週金曜にパワハラ部長は謝罪したのだから懸念品は受け取った方が良かったのでは、とか、彼も本国送還なので許してやっても良かったのでは、とか。。。
ちょっと強硬過ぎたかな、、、。とか。

でも、外資系に40年いた私なりの経験なんです。
もしあそこで記念品を受け取って許したら、後々中国本社サイドの人間は「日本人はここまでやっても最後は許す」と言うスタンダード、基準を私が今回の一件で作ってしまう事になると。
そうすると残った日本人社員に申し訳ないと。パワハラ部長の後任の新たな上司が来年来るでしょう。その人がどう言うマネージメントスタイルかは知る由しも無いが、少なくとも申し渡し、引き継ぎで私の件はその後任者にも伝わるので、残った日本人社員の為にも「日本人はここまでやっても最後は許す」なんて言う基準を作らなくて良かった、と思っています。

1月末までは一応在籍してる事になってますが、私の顛末は少なからず日本人社員に知れる事になったようで、最終出勤日の後、ラインで数名の方から相談が来てます。自分と同じような状況に追い込まれた社員です。

アメリカからの制裁で日本法人の業務縮小をせざる得ない状況はバカでも分かります。
ならば会社も強がらず状況を社員に話して円満退社の道を選べば良いのに、パワハラして辞める状況に追い込むような人事政策は納得出来ない。
だから私が最後まで強硬策を貫いた事は間違ってないと。

今、清々しい気持ちで明日の新年を迎えられます。 
落ち着いたら、また仕事を探します。