日本にたった一つしかない『萬歳楽山』福島市と白石市の県境にまたがる標高約930メートル
の山にまつわる伝説で
『昔々萬歳楽山に山仕事に入り込んでいた数人の村人達が、昼飯も済んで、八畳岩の上で昼寝を
していると、なにやら少し揺れているような気がしたが、何でもない。
夕方仕事を終えて、山を下りてみると、なんと麓は大地震で全ての村という村が壊滅していた。
助かった男衆たちは難のを逃れたのは自分たちが萬歳楽山にいたおかげだからだと思わず
「まんぜろく・まんぜろく」と唱えた。
それから、地震が起こったら「まんぜろく・まんぜろく」と唱えると、地震はおさまるようになった。
というような民話が伝わっております。』
この地震の時の呪文「まんぜろく」は東北・関東・北陸・信越地方にまで広まっていました。
現在ならラジオやテレビ、インターネットで一瞬の内に世界に拡散されますが、情報の伝達手段が
「人から人へ」の口伝えしかなかった時代に日本の半分もの地域に、一地方の呪文が広まったのは
どうしてでしょうか・・・・?
江戸末期安政の大地震で撒かれた鯰絵「萬歳楽」と書かれている
この続きは次号で・・・・・。