「マンゲキ芸人リレーコラム」第87回隣人中村遊直編

このブログ企画では、よしもと漫才劇場所属の芸人さんに

リレー形式でコラムを書いていただきます！

前回の芸人さんのコラムの中からテーマとなるキーワードを抜き出し、

自由に書いていただきます。

前回の担当者は、ねこ屋敷山崎でした！

♪大学時代に申し込んだ合同企業説明会をトチった私は

家を飛び出し自転車を飛ばして何処へ行った？

①パチンコ
②競馬
③競艇場

答えは、

①、パチンコ

なんとも意外な行先ですね・・・

そして今回の担当者は…

隣人中村遊直！

リズムネタも持つ個性派コント師です

前回の担当者、ねこ屋敷山崎のコラムから選んだテーマは、、

「じゃがいも君」

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過ごしやすい季節になり、夜になると少しセンチメンタルが一人歩きをし、

昔のことを思い出す。

高校の頃友達がおらず休み時間になればラジオ、落語を聞く毎日。

学校が終わればすぐに帰り何もする事なく1日が終わっていくという高校生活を送っていた。
ただ寂しさや切なさは一つも感じてなかった。

高校の一大行事と言えば修学旅行。

しかし男子校の僕は誰と班が一緒になろうとどうでもよかった。

そうすると「死ぬほど余り物やなぁ」の2人と一緒になった。そう、じゃがいも君たちだ。
そのじゃがいも君たちとはほぼ話した事がなく、

3泊4日の北海道を楽しめるのかと不安だった。

1日目スキー実習
ここではじゃがいも君の他にも違うクラスの少し仲のいい友達もいた。

なので修学旅行って楽しいかもと思い始めた。
しかしスキーが嫌いだ。
寒いのに汗かく感じ、足が固定されて何もできない感じ、

服が昔のベジータみたいにすごい肩がいかってる感じ、インストラクターのタメ口の感じ、

練習しても滑れない感じなどの理由でスキーが好きになれないのである。
夜になりじゃがいも君たちと会話する事なく寝る。

2日目スキー実習
足が痛いとスキーを断る。
部屋に1人でいる。

3日目スキー実習
足が本当に痛いとスキーを断る。
部屋に1人でいる。

最終日小樽観光
ここでは自由行動だが基本同じ部屋の班の子達と行く雰囲気になっていた。

これはヤバイぞ。じゃがいも君たちと飯を食うことになる。嫌だ。

仲良くない人とご飯を食べる事ができない。どうしよう、どうしよう
「そうだ！撒こう！」
撒いた。ただただ撒いた。理由とか言い訳とかせずに
スッといなくなる撒き方をした。
よし1人だ。しかし北海道の小樽で1人は不安である。しかも高校生だ。

けれど美味しい海の幸が食べたいという希望もある。僕は1人でタクシーに乗り込んだ。
僕「すみません、美味しい海の幸が食べれるお店までお願いできますか？」
タクシー「修学旅行？ひとり！？？！」
僕「はい。」
タクシー「ちょっと行ったら漁師の溜まり場みたいな食堂あるよ。そこでいーい？」
僕「はい」

10分ぐらい走り到着

僕「ありがとうございます」
タクシー「・・・」
僕「お会計は？」
タクシー「僕も食べるよ」
僕「！？！！！？？！？？？？」

地獄の始まり。

そこから見ず知らずのおっさんとお昼ご飯を食べることになった。

僕はウニ丼。おっさんはカツ丼。
なんでカツ丼やねんと思ったが北海道の人は毎日海鮮食べへんかと勉強になった。
タクシー「美味しい？」
僕「はい！めちゃくちゃ美味しいです！ありがとうございます！」
話しかけんなやと思ったが穴場を教えてくれて感謝しかないので愛想良くした。

帰りも送ってもらい
タクシー代もかなり安くしてくれた。

そこからじゃがいも君たちと合流。
じゃがいも君たち「どこ行ってたん？心配したよ」
僕「あぁごめん。何食べたん？」
じゃがいも君たち「よくわからなくて結局マクドナルドだよー」

勝った絶対に勝った。ありがとうタクシーの運転手。

みなさんじゃがいも君たちのイメージはできてますか？
こんな感じです。