学生落語優勝と準優勝のコンビだけあって漫才もどこか落語っぽい。
今日のお目当てはなんといっても4月6日にタイタン所属になったばかりのまんじゅう大帝国。
あいかわらずおもしろい! ランジャタイはどちらかといえば動作の反復で笑わせるが、
まんじゅう大帝国は言葉の反復で笑わせる。2016年6月結成でM-1の3回戦まで残り、
養成所はすっとばして大学卒業して即、事務所に所属した末恐ろしいコンビだ。
3/19『爆笑ブレンド寄席』で見たフリーとして最後の彼らのネタはコロッケかと思って
山にかぶりつく話。今日のネタは部屋に出る女幽霊の実家に結婚を申し込みに行く話。
どちらもすっとぼけていてなんとなく江戸落語っぽいのだ。とにかく個性的で独特。
うまく説明できないのでとにかく一度彼らの漫才を見てください。百聞は一見に如かず。
ググったらアイデンティティの野沢雅子は田島直弥と判明。
そして、本日の極私的MVPはアイデンティティ。また野沢雅子だってわかってても笑っちゃう。
あのビジュアルは完全に反則。Mr.ビーンのローワン・アトキンソン並みにずるい。
また「ぶっ殺すぞ」って言うってわかってても、いやわかってるからこそ笑ってしまう。
企画コーナーでも「ラ・ラ・ランドのワンシーンっぽいことをやってください」というお題で
まんじゅう大帝国竹内くんがなんか適当に飛び跳ねて「恋愛最高!」って言ったのがツボ。
企画で優勝したのはアイデンティティの野沢雅子(実は芸名も素顔も知らない)。
「大騒ぎした後でしんみりしたことを言ってください」というお題で
悟空のキャラでバカ騒ぎした後、「野沢雅子さんが亡くなったらこんなことできなくなる!」
くじ引きで引いた出演者の誰かからのお題をやってみせるこの企画。
芸人のみなさん、字がお上手でびっくり。ちなみにこのコーナーにはランジャタイは出演せず。
くにちゃんの直筆はどこの小学生かと思うほどちょっとすごいものがあるからねえ。
4/22ランジャタイのオールナイトニッポンRのOAが決定!
ランジャタイの漫才もペンギンズのコントも4/2『風車』でやったネタ。
ランジャタイのネタは「体が勝手に走り出しちゃう」ってやつ。
くにちゃんはパントマイムが最高にうまいので、
ただ走るとかタコとかシンプルな動作だともはや物足りなさを感じてしまう。
ペンギンズは毎度、最後にアニキがノブオをどこに連れて行くのかが楽しみ。
今日は「ノブオー、ホリプロライブに江戸むらさき見に行くぞー」で締めた。
さらについにノブオの兄貴分の舎弟テルオが初登場。
ネタの中でアニキに自分よりも可愛がられてる(っぽい)とノブオが嫉妬している
テルにいとはペンギンズと同じ事務所所属のザ・パーフェクトのピンボケたろうだった!
出っ歯の彼は最後アニキに歯医者に連れていかれてた。
企画コーナーのお題「アニキが好きそうな二文字を言ってください」で
アニキ本人が本当に好きな二文字は「ブリ」だそうです。
合コンでめっちゃモテるらしいマツクラさん。
あいかわらず三福エンターテイメントのおもしろさがいまいちわからない。
5/27マツモトクラブ×三福エンターテイメント ツーマンライブ があるそうです。
マツモトクラブファンは三福エンターテイメントのこと、
果たしておもしろいと思ってるんだろうか? 逆もまたしかり。
マツクラさんは着眼点がすごすぎてもはやお笑いというよりも芸術の域。
日常に潜む壮大なストーリーに笑うのを忘れて感心してしまう。
でも、観客を笑わせずにうならせてしまうのはお笑い芸人としてはどうなんだろう?
去年のR-1で優勝したのは典型的な宴会芸のアキラ100%なわけで
(アキラ100%とまったく同じ芸、ただし股間を風船で隠したコメディアンを
ロンドンで見たことがあるから、あれは裸に厳しいイスラム圏以外では
万国共通の芸なんだと思う)、一昨年がハリウッドザコシショウなわけだから。
私個人としてはもちろんアキラ100%よりもハリウッドザコシショウよりも
マツクラさんの芸風が好きだし、毎回新ネタが楽しみな芸人さんだ。
自分で立ち上げたブランドの服を着るノブナガ岩永くん(左)
前から気になっていたノブナガの岩永くんが着てるTシャツ。
ググってみたらなんと彼自身がつくったブランドのもの。
見るたびにおしゃれなのでずっと気になってました。納得。
クロコダイル ミユ(左)は森進一を知らなかった。ワンオクのVOの父ちゃんだよ。
本日の初見はHiHiとPOISON GIRL BAND、そして、ペコリーノ!
ペコリーノはすごいのよ、なんと立教大と青学に在学中の現役大学生。
大卒芸人は関東なら早稲田出身、関西なら関大出身が多いけど、
立教、青学は珍しい。「大学生お笑いコンテストvol.1」で優勝して
養成所すっとばして、いきなり吉本入り。
さすが他のネタもいろいろ見てみたいと思わせるコントでした。
まんじゅう大帝国にしても、ペコリーノにしても、下積みなしの若い才能。
やっぱりセンスは経験を軽々と凌駕するものなんだなあと思った。
2017年4月14日 香盤
OP MC POISON GIRL BAND・Hi-Hi
①フランスピアノ(フリー)
②まんじゅう大帝国(タイタン)
③ノブナガ(フリー)
④三福エンターテイメント(人力舎)
⑤ピーマンズスタンダード(松竹芸能)
企画 MC ヤーレンズ出井・三福エンターテイメント
⑥ペコリーノ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
⑦ザ・パーフェクト(サンミュージックプロダクション)
⑧ペンギンズ(サンミュージックプロダクション)
⑨アイデンティティ(太田プロダクション)
⑩Hi-Hi(ケイダッシュステージ)
企画 MC ヤーレンズ出井・三福エンターテイメント
⑪ハナコ(ワタナベエンターテインメント)
⑫マツモトクラブ(SMA)
⑬ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)
⑭ランジャタイ(オフィス北野)
⑮POISON GIRL BAND(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ED MC ザ・パーフェクト