えんもじゃ母ちゃん不育症から子宮腺筋症へ
 

                                                  2人目計画を発動してから繰り返した初期流産。

                                                              検査の結果、不育症と診断。

                                        まにゅは不育症の中でも『抗リン脂質抗体症候群』が陽性でした。

                                                         5度目の妊娠でようやく第2子を出産。

                                           その3年後今度は子宮腺筋症と卵巣嚢腫が見つかりました。 

                                                                 でも育児は待ったナシ!!!


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手術前日(入院初日)

4月29日
おんちゃには
『お母ちゃんお腹痛い痛いしてばっかりだから、お医者さんでお腹チョッキンしてもらってくるからね。ちょっとお医者さんにお泊りしてくるからね』
倅には
『赤ちゃんのベッドが病気になったから、お腹開いてベッド取ってくるからね。おんちゃが生まれた時よりは早く退院してくるから、おんちゃをよろしく!』
と言ってオットと家を出てきました。

まにゅは同居で子供たちの世話は義母に頼んでいるので安心して入院できました。

ただ、倅が小学校へ入学して1ヶ月だったので学校に慣れてなかったら…と
心配だったけれど、保育園の時とは打って変わって未だに愚図る事無く
毎日楽しそうに学校へ登校してくれていたのでそこも安心でした。


午前10時
入院申込書を持って入退院受付窓口で受け付けを済ませ
指定された病棟のナースステーションへ。

この病院、まにゅが倅を出産して間もなく郊外へ移転し新しくなって6年くらい。
以前の古い建物と違って院内の造りが今風で驚きました。

病棟は横長ではなく四角形のフロア。
四角形の角々に丸い4床室の大部屋病室がついていて、全床窓がついている!
で、入り口には対面する形で洗面台とトイレが各病室についている!

何が嬉しいって、トイレが近いこと。

術後すぐに動け動けと言われると、いろんなブログで見て回っていたので
トイレ遠かったら泣ける・・・と心配していたので。

担当看護師さんに案内されて病室へ行き、病衣へ着替えておくように言われたのですが
なんせ初めての入院。

なんでこんなに肩にボタン付いてんの?
下は穿かなくてええの?
なんかゴワゴワしてるんスけど?

ええ、手術着を着ていましたwwww

オット大爆笑。

その後看護師さんにネームバンド(名前と生年月日・バーコードのついた個人を証明するもの)をしてもらい、採血をされ、病棟を案内してもらい、担当医に内診をしてもらいました。
オットと手術の説明を聞きましたが、担当医の他に産科部長も手術に立ち会うということでした。

その後、病室に薬剤師さんがいらしたり
麻酔科のスタッフさんが麻酔の説明に来て下さったりと
意外にもする事が沢山あるんだなー、なんて。

昼食頃には一通り終わり、旦那も『また明日』と帰宅。

翌日は手術で入浴が出来ない為、15時頃入浴。

ノンビリ祝日の院内を徘徊したり持参したラジオを聞いたりマッタリ過ごし
夕方、手術前の最後の晩餐。
まさかこの後丸3日絶食するなんてこの時は思いもしませんでした。(´д`lll) 

さて、明日は手術だし早めに就寝!
とはいかず、
生れて初めての浣腸が待っていました。

恐怖の浣腸です。

ああ、間に合わなかったらどうしよう。

そんなことばかり考えていたのですが
看護師さんが道具を持ってきて驚愕(゚Д゚)


なんでそんなに大容量なんですか?


イメージ的にイチジク浣腸とかそんなんかな、とか思ってたんですが
U字型のガラスの瓶に浣腸液が入ってて、長いチューブが点滴のようについておる・・・。

その容量たるや500ml!!!!

エエエエエ!!!!Σ(・ω・;|||
ペットボトル1本腸の中に入れますか!!

こんな大量に液が入ったら即漏れてまうやんけ・・・。
つか、入るんかコレ。

なんて恐れおののいているまにゅを看護師さんはゴロンと横にし、お尻をペロンとされプスリと・・・・。



うおおおおおおお・・・・・・(@_@;)
冷たい・・・・



どんだけ時間かけて入れるんかと思いきや
ものの1分足らずで浣腸液は腸の中へすんなり納まりました。

うーん、身体の神秘。

『じゃあ、最低でも5分我慢してね。』

う、嘘でしょ?

お、鬼でしょ?あなた・・・

『それと、出したものはチェックするので流さないですぐナースコールで呼んでね。』

ああ、なんて拷問かつ羞恥プレイ・・・。


なんて嘆いていた割には余裕で5分我慢できたのがビックリでした。
しかも、お腹全然痛くなかったし・・・。
もっと、急激に腹痛が来て、ぴゃーってトイレに駆け込むのかな
って思ってたんで拍子抜け。
特に便意もないけれど出してみようかな?
って感じでした。

その後21時まで飲食可能だったので
時間ギリギリまで飲み食いしてましたwww
↑飽くなき食への執着・・・

入院準備

入院するには荷支度が必要。

でも、まにゅ荷支度苦手。

あらかじめ荷物纏めても、絶対当日まで荷物の中に入れられないものってあるじゃないですか。
携帯とかお財布とか…。
そういうのがあると絶対に何かしら当日入れ忘れてしまう人間なんで・・・( ´(ェ)`)

リスト作ったって忘れるYO!
実際忘れたYO!←


その病院ごとに持ち物は違うと思いますが
まにゅが用意していったものを記しておきます。

● 健康保険証
●診察券

実はこの2つ忘れていきましたwww
入院時に持っていくお財布は、
万が一のことを考えて無くしてもいいようにと安いお財布に持ち替えたんです。
普段保険証も診察券も通常のお財布に入れていた為
お金だけ入れ替えてこの2つはスッカリ忘れていきました。

●健康保険限度額適用認定証

治療費が高額になる場合、これを申請しておけばある程度支払いが楽になるもの。

●洗面用具
(シャンプー・リンス・ボディソープ・ボディタオル・洗顔料・歯ブラシ)
●簡単な化粧道具と化粧水とクリーム
●バスタオル3枚程度・フェイスタオル3枚程度

切腹だからそんなに入浴なんてしないだろうと思っていたら
かなりの回数入浴しましたwww

●箱ティッシュ・ウェットティッシュ
●マグカップ
●上履き
●曲がるストロー


スリッパではなく400円程度のクロックスを持参。
ストローは術後飲食禁止時にうがいをするため。

●下着類
●生理用ナプキン(夜用)10枚程度


婦人科の開腹手術の場合、ちょうどパンツのゴムが創部にあたるので
股上がめっさ浅いかめっさ深いかどちらかにして下さい、と言われました。
ので、まにゅは妊婦でもないのにマタニティーパンツを5枚ほど購入しましたwww
これ、お腹まで包み込んでくれたのでめっちゃ良かったです。
看護士さんにも絶賛でしたwww

生理用ナプキンは夜用でなくともよかったです。
まにゅの場合ほんのちょっとしか出血はなかったので…。

●漫画を詰め込んだタブレット
●音楽をダウンロードしたiPot(借り物)
●携帯ラジオ
●携帯電話
●それらの充電器
●それらのイヤホン


入院先はテレビカードなる金券カードでTVを見るシステムだったので
余計なお金は使いたくないと、ワンセグでTV視聴してました。
その為に携帯電話用イヤホンを購入。
あとはとにかく動けないだろうと可能な限りコンパクトな暇つぶしを持参。
充電器類と携帯電話は当日までカバンに入れられないのでお忘れなきよう…。

●印鑑

特に使いませんでした…。

●3千円入ったお財布

小銭程度・・・とはいうものの、いきなり『購入してください』ってものがあるので
これくらいは必要かな、と。
因みに、三方開きのパンツ(術後に穿かされる新生児用のオムツ形態のパンツ。腰部分とオマタ部分がマジックで開閉出来る代物)¥600位と
術後創部に貼るポアテープ(保護テープ)¥400位
を院内の売店で買わされました。

あとは飲み物代とお菓子代www
薬を飲む水や飲食出来るまでの水分補給にかなり飲み物購入しました。
なかなかガスが出なかったもので…。

子宮腺筋症とチョコレート嚢胞ってなんぞや?

まにゅ自身子宮腺筋症は馴染みのある病名でした。

何故なら母親が子宮腺筋症で子宮を全摘していたから。
確かまにゅが高校生の頃だったかな?
そのころの母親は、確かに寝込んで動けない状態を繰り返していたのを覚えています。
そして手術に立ち会い、摘出した子宮を見ました。
普通の子宮は卵くらいの大きさでしかないものが
母親のお腹から出てきた子宮はリンゴ以上の大きさがあったのを
驚愕して見た記憶があります。


で、自分が女医さんから『子宮腺筋症です』と言われた時

ああ、まにゅも母親と同じ病気だったんか・・・

と、何故か納得しながら説明を聞いていました。


まにゅは倅を生む前に子宮筋腫でこの病院に通院していました。
良性だし大きさもそんなに大きいわけでもなかったので様子見でした。
で、倅を妊娠。
出産後には筋腫は小さくなり、摘出する必要もないと言われ
おんちゃを妊娠中もいくつか筋腫が見付かりましたが特に何もせずにいました。

で、今回は子宮腺筋症とチョコレート嚢胞・・・。

三十ウン年間特に大病もせずに来たまにゅですが
女性特有の疾患にはお世話になりっぱなしのようです。



ここで病名の説明を。
子宮筋腫や腺筋症、漢字ばっかりでゴチャゴチャしますよねwww


まずは生理の仕組み
→子宮の内側に赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜が周期内でフカフカに増えて、妊娠しなければ出血を伴いながら子宮内膜がはがれ落ちる。これが生理。


■チョコレート嚢胞
→本来子宮内にしか育たない子宮内膜が何らかの原因で卵巣に増殖し、子宮内と同様に出血をします。
 それがどんどん卵巣内に貯まり、徐々に古くなりドロドロとチョコレートのように泥化してゆくのでチョコレート嚢胞と言われます。

■子宮腺筋症
子宮内膜が子宮の中ではなく、子宮の筋層内(壁の中)に散らばって潜り込み、そこで増殖・出血を繰り返すことにより子宮壁が肥大し固くなっていきます。



子宮腺筋症の治療法として医師から提案されたのは
『薬による治療』か『子宮を摘出する』2択でした。

子宮内膜は妊娠中や閉経時、
つまり生理がない状態になると活動を停止、あるいは軽減するので
薬でその状態を作ってあげる
というのが薬による治療。

腺筋症は、子宮の壁の筋肉の中に散らばっており
筋腫と違って明らかに瘤(こぶ)と正常部分の見分けがつかないので
悪い部分だけを切除する、という方法は無理。
なので子宮を丸ごと摘出するという方法。


出来ることなら、もう一人女の子を産みたい
という希望は微かに心の底にあったのですが
金銭的にも年齢的にもキツイなという現実があり
誰に相談することもなく、その場で『子宮全摘』の意思を伝えました。


何より、あの恐ろしいほどの痛みを毎月経験するのが嫌だったんです。
仕事が休みであればいいけれど
勤務中に痛みであうあうしてたり、
子供の前でひーひーしたくなくてもそうなってしまう痛みが嫌だったんです。


チョコレート嚢腫はその時点で5cmの大きさ。
本来卵巣は2~3cmの大きさで、
異常がある場合5cm以上は手術を要するとの事なので
可能な限り腫瘍のみ摘出。
癒着が酷くて無理ならば右の卵巣は摘出する。

あとはお腹の中に子宮内膜が散らばっているので
それらを綺麗にお掃除する。

という内容。


手術の予定は4月30日。
決断した日は3月半ば。
予定日まであと1回の我慢だ!と最後の生理痛を堪えて手術へ挑みました。





 

きっかけ→手術まで。


この病気が判明したきっかけは『不正出血』から。


不正出血が始まったのは去年の冬。

働き始めて間もない頃でした。


明らかに生理開始時期でない時に生理と同じような出血が。


ん?

今月生理来るの早くない?

周期崩れてきたんかな?

でも生理痛ないなんて珍しいな・・・


なんて思っていたら普通に腰痛や生理前の違和感が来て生理開始・・・。


じゃああれはなんだったんだろう?



翌月は生理前に出血はなかったけれども

生理痛がいつまでも治まらず、出血もいつまでも大量に出続ける・・・・。


そしてまた翌月は生理じゃない時に生理並みの不正出血。



これはオカシイやろ・・・


ってな危機を感じて近所の婦人科へ駆け込みました。




その時の診断は

『右の卵巣がちょっと腫れてるね』

というものでした。



でも、大きさもそんなに大きいわけでもないし

ガン検査も引っかかっていないし、という訳で漢方薬を飲みながら様子を見ましょう

ということになりました。


その時飲んでいたのは当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)という漢方薬で

血行を良くして体を温め、ホルモンバランスを整えたりしてくれる効果があるようで

生理トラブルや産前産後などによく使用される漢方薬らしいです。



しかし内服していて、これといった効果を感じることもなく

不正出血があったりなかったりを繰り返していました。




それから約1年後の秋

生理痛が激変しました。


普段から生理痛は重い方で、2日目3日目は市販の痛み止めを飲まないと動けません。

それは、子宮後屈であるが故の事というのは承知していたのですが

この頃の痛みはもう今までのものとは比べ物にならないほどのもの。


腹の底に漬物石を叩き付けられるような鈍痛で

あまりの痛みに呼吸もままならず

唸り声をあげて、布団に蹲って、歯を食いしばって、

浅く繰り返すだけの呼吸で起こる吐き気と酸欠で気が遠くなりそうな痛み。



何度救急車を呼ぼうと思ったことか。



市販のロキソニンを内服しても1時間は痛みは治まらず

ようやく動けるくらいに痛みが引いたとしても
無痛の時はなくなってしまいました。

薬を服用して効果が表れるまで1時間以上かかり

効果が表れてきたとしても以前の服用していない時の痛み程度にしか抑えられず・・・・

しかも、以前は2・3日で治まっていた生理痛が

10日もだらだらと痛い!

何故か肛門も痛い!


ほんっと月の半分は生理関係で痛みを感じているような感じでした。

(排卵痛や生理前の不快感もあったので)



それと同時に経血の量が増えました。

他人様と比べたことがないのではっきりとは言えませんが

多分以前から経血の量は多い方だったのではないかと思います。


以前→2日目3日目は昼間でも夜用ナプキンを使用。

     多い日タンポンは1時間で容量オーバー。

     夜間は42㎝のものに夜用のナプキンを接続して背中までがっちりカバー。

     (でないとパジャマと布団が血の世界地図)

この時期→2日目3日目の昼間は夜用ナプキンが1時間で容量オーバー。

        うっかり仕事で時間を忘れていると制服を汚す(泣)

        以前なら4日目以降は小康状態だった経血が5日目からいきなり盛り返す。

        ので10日目くらいまで出血が続く。





そして昨年末。

定期検査で受けた腫瘍マーカーの数値がかなり高かったらしく

年明けに転院することになりました。



転院先は倅を生んだ大きな病院。



以前嫌な思いをした医師には絶対診てもらいたくなくて

下調べを丹念に行い、女医さんに担当になって頂きました。


初診でも、やっぱり右の卵巣が腫れているから

『チョコレート嚢腫』だろうということで

MRIなど細かい検査をいくつか受けたところ

チョコレート嚢胞(内膜症性嚢胞)の他に

子宮腺筋症という病気が見つかったのです。



担当医から、薬で痛みを抑えて様子を見るか手術で子宮を摘出するか

を提案されましたが即決で子宮を摘出することを希望しました。




3年振りでございます。


お久ブリーフでございます。


3年も放置して恥ずかしげもなく帰ってまいりました。


1つ前のエントリーで無事この世に生れ出てきたおんちゃもあっという間に3歳になり

我が侭坊主のクソ坊主にお育ち遊ばせました。


長男の倅も今年の春から親の心配を一身に受け小学校に入学いたしまして


まにゅげも1年前から就職し

みんなすくすくと成長しております。




そんな折、まにゅげの体の異変もすくすくと成長しておりまして

この度


子宮腺筋症とチョコレート膿腫


という病気で手術を受けて参りました。



生れて初めて自分の体にメスを入れる手術というものをしてきたわけですが

めっちゃ怖かったんですよ。


や、手術自体は難しいものでもなんでもないのですけどね(;・ε・)ゝ


ほら・・・ 

まにゅげ、チキンやから・・・


そんな恐怖と闘った(?)まにゅげの記録を

これから同じ病気にかかって闘う誰かの指南書(デカく出過ぎた)

もしくは何らかの足しになればと綴ってみたいと思います。


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