コロンビア白熱教室の第4回の覚書です。
■選択肢が多い場合に起きる3つのマイナス
・選択肢が多いと、現状維持する傾向がある。選択肢が多すぎると、「いつもの」選択をする。
・利益に相反する選択をする。選択肢が多ければ多いほどひどい選択をする。
・選択の結果に満足しない。例えばテレビチャンネルを増やしても視聴者は満足しない。景気が悪い時に就職した人は満足している(給料の話ではなく満足度のこと)。
■選択肢が多いと起きるマイナスの3つの原因
・知覚判断と記憶力の限界・・・ジョージ・ミラーによる「マジカルナンバー7±2」(順位をつけるアイテムが7つ以上あると人は混乱してしまう。7つ以上は情報が消えてしまう。)
・わずかな違いを見分けられない(選択肢の差が小さい場合)・・・選択はただの機能ではない。自分の個性を出そうとしている。何かを選ぶとき、「何が欲しいか」を聞いているのではない。自分は何者か、何が欲しいか、何を選べば良いか問う。自己表現し、周りの人との違いを際立たせる。しかし「選択」より「義務」感じてしまう。これが選択を難しくさせている。
選択が増加している今、選択は自分達を主張するものではない。選択をする時、私たちは一人で選択しない。誰かにメッセージを送っている、つまりコミュニケーションを取る。
・個性的な選択をしようとする・・・選択肢が多いほど、個性的な選択をしようとするプレッシャーがかかる。自分の個性を体現する選択。人が持っていないものを選択する、しかし目立ちすぎないように。選択は、「何が欲しいか」だけではない。「それを選んだらどんなメッセージを人に発信するのか」・・・それが、選択を難しくしている。
■多すぎる選択への3つの対処法
・省く。・・・より少ないことはより豊かに。選択肢を減らせば、人はより満足する。特に消費者(顧客)。スーパーに何万点の商品を置くのではなく、少ない商品にする・・・選択が多すぎなければ、人は上手に選べる、そして満足する。
・分類する。分類は物を区別する手がかり(目印)。関係ない選択肢を取り除くことができる。分類すると、多い選択肢を少ない枠で選ぶことができる。分類が選択肢を明快にしているのであれば役に立つ。そうでなければ役立たない。
・複雑さを整理する・・・私たちは準備なしに複雑な選択に身を投じてしまう。ゆっくり時間をかけて選択をするとたくさんの情報を整理できる。複雑な選択をすることができる。
☆3×3のルール。複雑な選択に対処するとき、3つずつの選択に分けて3段階にすると選びやすく(決めやすく)なる。自信を持って選べる、確信を持てるようになる。
★選択はそれ自体が目的ではなく、目的を達するための手段。選択の可能性と限界を認識し、もっと利益を引き出せるようになる。
★演習★ 半年ごとに実践してみよう!
※会社では12%の案件だけが1時間かけられている。その他は短時間(9分程度)。
一週間におこなった選択を書き出す
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重要でない選択や他人に任せられる選択の仕分けをする(半分を除いていく)
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残りの選択を見て、ベストな選択をして得られたはずの結果は満足感と挫折感のどちらが大きいか?ベストな選択をしても挫折感が大きかったものに印をつける(これが9分でする選択)。反対に、ベストな選択をすれば満足感が大きかったものを一時間する選択のカテゴリーに入れる。
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満足する選択(1時間かける選択)をさらに分類する。(2~5つが平均的)
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そのうち、どれに自分の価値を高めたものがあるか?どれに最も満足感があったか?どれから一番利益を引き出せたか?それが、優先順位が高いもの。
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それをさらに見直す。選択順位を高めるには、3つ以内にする。これにおいて、情報に基づく直感を発達させる。方法に基づく直観は、地道な訓練、そこから得た判断力と知力に基づくもの。努力が必要。すべてのことにできない。だから優先順位をつける。自分の軌道を目で見て確認することができる。自分がどこに向かっているか確認することができる。
★選択に振り回されず、自分が選択をコントロールする。この演習はそのツール。
★パレートの法則「日常生活の結果の8割は自分が成した2割がもたらす」
2割に費やす時間に重要な選択をしているということになる。残りの8割に費やした時間は無駄な時間。8割の結果を費やす2割の時間が重要。その2割の時間で最良の結果を引き出す。
★選択から最大の利益を得るには、選択についてこだわること。こだわるほど選択の技術が磨かれていく。
☆みなさま、happyな一日を☆