またまた、偶然、テレビで放映されていた「コロンビア白熱教室」。
以前も、ちらっと目にしたことがありますが、シーナアイエンガー教授の「選択」についての講義。これまでは、難しそうだな~と思い、チャンネルを変えていたのですが、何故か今回は、きちんと観ました。きっと、タイミングが合ったのかな?
実は前回(第2回目の講義)も観ていたのですが、最後にとても興味深いことを仰っていました。それは、「まず第一歩を踏み出す。」ということ。そのプロセスで自分のことや他人のことがより深く理解できるから。
・・・新しい語学を学ぶのでも、何でもいい、まず一歩を踏み出して、というメッセージは、とても心に響きました。
選択について、途中、いくつか興味深いことを例に挙げていました。
恋愛結婚が良いと思っている私たち。しかしインド人は現代でも75%がお見合い結婚。幸福度は、恋愛結婚の人たちは結婚塔緒がピークで次第に下がるものの、お見合い結婚の人たちは、結婚後徐々に幸福度が上がっていく。
オリンピックでメダルを取ると、アジアの人たちは「コーチやチームのメダル」と言う。アメリカ人は「今朝、起きた時から、勝てそうだと思った」と言う。
異なるメーカーの缶ジュースを7種類並べると、アメリカ人は7つの選択肢、と捉える。しかし共産主義の国の人々は1つの選択肢と捉える(メーカーは異なってもジュースという中身が同じだから)。ベルリンの壁崩壊後、旧東ベルリンの人たちは、社会主義に戻りたいと言う。住む場所や病院が決められていた、どこの家庭にもほぼ同じものがあった(製品の種類が多くないから)、という環境にいたので、選択肢が多くなると戸惑ってしまう。カラーテレビと言っても、メーカーがそれぞれ異なり、カラーテレビが何種類もあり、選べない。
……
今回は第3回目の講義。
選択する時、そのことについて何を知っているか問うこと。そして、反対の立場からも考えること。これが大切。
文章より写真の方が決断に影響を与える。頻繁に医師にセールスをしに行くほど、医師はその新薬を買う。
どの枠組みで捉えるかも大事。例えば「全員が100ドルもらえる OR 確率は半分だけど200ドルもらえる」という場合は、前者を選択する。しかし「全員が100ドル支払う OR 確率は半分だけど200ドル支払う」という場合は後者を選択する。それは、先の「もらえる」例を「利益の枠組み」で捉えた場合、リスクを回避するが、後の「支払う」例を「損失の枠組み」で捉えた場合、リスクに捉われなくなるから。焦点の当て方で変わる。
「情報に基づく直感」、という言葉がキーワード。「直感」…。直感は選択か?情報に基づく直感は、豊富な経験からもたらされる。メモを書くことが大事。「直感」は認識の一つのパターン。何度も繰り返すことで、分類する力が身に付く。何が良かったか、ということもメモして、振り返る。情報に基づく直感で得られるのは、自分の知識に基づく限界でもある。
理性的な選択を通じて得た選択を身に付けるには、「選択日記」をつけることがお勧め。どんなに小さなことでも良いので、自分自身が下した選択を書き、思考プロセス、何がうまくいったか、いかなかったか、うまくいったときの要素(共通点)、いかなかったときの要素を書き出す・・・。こうして、情報に基づく直感を養うことがポイント。
「私たちは自分の下した選択により評価されることになる」、という言葉に、ああ、そうだなと納得しました。
せっかく、ほぼ日手帳(一日1ページ)を使っているのだから、毎日「選択」メモを書いてみようかな♪
☆みなさま、Happyな一日を☆